シンプルなカタチ
時間を見る「何時何分」を見る道具から、カレンダーを付けたり、ストップウォッチを付けたり。
さらには素材やデザインなどの外観にこだわったり。
時計が刻んだ歴史は、昔から変わらない物事の進化に似ています。
でもちょっと立ち止まって見直してみると、時計本来のシンプルな姿が面白い。
短針と長針そして秒針、ただそれだけのシンプルなカタチが、腕時計のもともとの形。
腕時計本来の姿に立ち返る
このウォルサムのアンティーク時計、腕時計としては初期の頃のもの。
シンプルな金色の文字盤、そして時代を感じる形の長針に短針。
ワイヤーラグという、ベルトを留める部分の形も違えば、裏蓋の開き方も違う。
当時の技術が違えば、求められているものも違う、そして出来上がるものも違う。
とてもシンプルですが、時代が進んだ昭和の時計・60年代の丸い腕時計とは、まったく違った作りと雰囲気であることが伝わります。
シンプルな中にも、一味違う面白さを感じていただける1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
シンプルではありますが、この時計、店主としてはかなりのお気に入り。
それはやはり身に着けた時の姿や雰囲気、時計から放たれる存在感が素晴らしいから。
腕に着けた姿を鏡で見て、その雰囲気に酔ってもらえるもの。
現行品にも金色の文字盤はありますが、やはりこの時代のものだけに品があり、後世に金色の文字盤が作られることになったのも、こういった先発隊があってのことと納得できるものです。
時計のサイズとしては女性用ではありますが、男性でも腕の少し細めの方で、少し小さめの時計がお好きな方であれば、気に入っていただけるものだと思います。
かくいう店主にも、着けたいと思わせる良い雰囲気があります。
状態
文字盤の10時付近に少し荒れがあります。
希少性
年代的にも作りとしても、珍しい部類の時計です。
贈り物
写真から伝わるデザインや雰囲気以上に、実物で感じていただける雰囲気の良さがあります。
このシンプルさを良しと取るのか、アンティークらしい豪華さを取るのか、好みがわかれるところではあります。
備考
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