手彫りされた騎士の姿が格好良い
今から100年以上前に作られた、本当の意味での「アンティーク」の名前を冠す、ウォルサムの銀製の腕時計です。
時代は第一次世界大戦の真っただ中。
大きな戦争によって、科学技術・生産技法が大きく変化そして進歩しますが、時計もまた同じく、この時代を境に大きな変化を生み出します。
この時計は、そんな時代背景をなぞって、騎士のデザインを裏面に施した特別な雰囲気を持つ時計です。
この騎士の彫りは、実は人の手による手彫りで、この時計が作られた当時のものではなく、当店メルシーウォッチがオーストラリアの洋彫り職人に依頼して彫り入れていただいたもの。
言ってみれば、この時計以外には、同じ時計が存在しないという1点もの。
モチーフになっているのは、古くから英国やヨーロッパに伝わる紋章や家紋から。
この時計が作られた時代背景を鑑みて、騎士のデザインの中でも、この特別な姿のものを選びました。
写真からもおわかりいただけるように、手彫りによってだけ生み出される、線の強弱などが見て取れる、仕上がりと品の良い1点です。
初期頃の腕時計の魅力
また時計そのものを見ていただいても、本当に味があってアンティークならではの作りの物。
この時代だからこそという、品を感じる陶製の文字盤にローマ数字のインデックス・ブルースチールの針、そしてワイヤーラグを持つ銀のケースという組み合わせ。
ワイヤーラグというスタイルの中でも、比較的しっかりとした幅を持つ14ミリのベルト幅に、大きく作りの良いリューズ。
アンティークの中でも、なんともいえない品の良さ・雰囲気の良さが伝わってきます。
店主のワンポイントと評価
総合評価
そのままであっても、非常に雰囲気の良いアンティークですが、そこに手彫りの騎士を加えた特別品。
この時計のためだけに、時計の雰囲気に合わせて加えた彫りを持つ、世の中にたった1つの1点ものです。
アンティークは人の手を渡ってその深みを増すと言われていますが、この時計もその通りで、当初は騎士の彫りだけでしたが、当店のお客様にご購入時頂いた際に文字の彫りが入り、こちらで買い戻させて頂いたもので、さらに彫りを加えていくのも面白い使い方かもしれません。
ワイラーラグという特殊なバンドのタイプで、布のカーキ色など軍用時計のスタイルのバンドもカジュアルに似合います。
状態
特記事項はありません。
希少性
元々このような形の時計というだけでも希少ですが、手彫りの騎士を持つ世の中に1つの1点ものです。
贈り物
裏側の騎士の彫りが無くても、時計としての価値と雰囲気だけでも、贈り物として非常にお勧めできるスタイルのアンティークです。
備考
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