ウォルサムアンティーク腕時計カジュアルに似合う素朴さ【1902年製】

素朴さという光る個性

古い車が走っているのを見ると、「個性が際立っているな」と魅入ってしまわれるのではないでしょうか？
その時代には普通であったことが、時代が進むと「個性」になり特徴になる。
この時計についても、そういった個性と特徴がとても良く見える腕時計です。

当時の時計らしい独特な作りを持つもので、見た目にはシンプルでありながら、年代物の車のような個性が際立つもの。
ちょっと丸みを帯びた時計のケースの作りが面白く、顔ともいえる表側からの見た目にも味のあるものですが、横からご覧いただくと、その個性がもっと際立って見えるはず。
大きめのリューズに、味わいのあるカーブを描くラグ（ベルトを留める足の様な部分）。
これは、昔の丸みを帯びている車の作りに共通したものがあります。

またこの時計の作りに良く合うのが、陶製の文字盤とブルースチールの針。
陶製の文字盤はその素材が持つ特徴的な白さを見せ、ローマ数字との組み合わせで、シンプルながらも上品で味わい深い顔の作りになっています。

時代的には、懐中時計から腕時計へと移行し始めた時代のもので、この時計もそんな時代背景を受けて、懐中時計から腕時計へと作り替えられたもの。
懐中時計の特徴をそのままに、腕時計として楽しめる、アンティークならではの腕時計です。