長い髪を蓄えた綺麗な女性の横顔
アンティークって、こういった楽しみがあるから面白い。
繊細で細やかなアートのような装飾、幾何学的な模様、そういったものもアンティークの楽しみ。
そんな中でやはり語らずにおけないものというと、アンティークの世界ではフォーカスされるのがやはり「女性」。
でも懐中時計を見ていても、エナメルなどを用いた肖像画のようなデザインはあるものの、こういった抽象的な装飾としての女性の姿はあまりみられることがないかもしれません。
この懐中時計の面白さは、そんな置物のようともいえるでしょうか、ただ単に彫っただけ・塗っただけではない、立体感のある女性の横顔。
美しい髪を蓄えた女性の横顔に、花飾りを留めて。
愛らしくも上品なデザインは、この手のアンティークがお好きな方には、たまらなく魅力的な1点かと思います。
そしてそこに合わせられているのは、これもまた花形のブローチピン。
女性の髪を彩る花のように、この懐中時計と女性を彩るワンポイントになっていて、2つを合わせるととても魅力的な1点です。
アンティークならでは
懐中時計の作りは、表側に蓋のあるハンターケースという作り。
蓋を開けて、時計の顔である文字盤を眺めると、この文字盤もまたとても綺麗なもの。
ウォルサムのこの時代の特徴的な文字盤ですが、豪華で綺麗な針に秒針も合わせて、非常に綺麗に見える懐中時計です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
時計の表側を見ても裏側を見ても、どちらも立体的な装飾が施されていて、見ていても楽しい作りです。
光る凹凸のある面ですので、写真としてはその魅力をお伝えしづらいところですが、閉じても開けても綺麗な1点。
ブローチ・ラベルピンとして、懐中時計を提げて使うのには勇気がいるところですが、セーフティチェーンなどを付けて、その当時の楽しみ方で遊ぶというのもアンティークの楽しみ方。
懐中時計のスタンドにかけて、表側からも裏側からも見えるところに置いて楽しむというのも、楽しみ方の1つとしてお勧めしたいところです。
状態
若干経年・使用による劣化はありますが、全般的に良い状態です。
花型のブローチの中に赤い宝石のように見えるものがありますが、こちらはガラス等で宝石ではありません。
希少性
女性をこのように大きくモチーフとして使い、そしてこのような立体感があるものとなると、あまり見かけないものになります。
贈り物
惜しむらくはこれが金時計であったならというところですが、素材に関わらずその姿を楽しんでもらえるもの。
はっきりとわかる特徴を持った懐中時計ですので、贈り物としては好き嫌いの分かれるものですがお勧めしたい1点です。
備考