宝石で彩る古来の紋章
持つものにこだわりを、そして特別感を。
アンティークの懐中時計も同じく、それを持つことの理由と特別感を楽しむのが王道。
ご自身でお使い頂くことももちろんですが、家宝の1つとして伝えていけるような特別さがあるものを楽しむ。
この時計のここが好きだから、ここが傑出しているから、そこが楽しむポイントではないでしょうか。
この懐中時計は、そういった魅力を十分すぎるほど持っている1点。
写真でご覧頂くだけでも、ケースに施されたダイヤモンドとルビーで彩られた紋章の彫り、これが本当に見事で見惚れてしまいませんか?
9つのダイヤモンドをルビーで束ねる、その姿も素晴らしいことながら、このデザイン自体もアンティークならではのもので秀逸。
この紋章周りはデザイン的に無地・空白になっていますが、デザイン的にはこの「紋章」こそを際立たせたいもの。
となれば、周りはシンプルに作り上げるのが当然で、この形こそ最適だと言えるでしょう。
この紋章の形ですが、アンティーク好きの方なら、どこかでご覧になられたことがあるかもしれません。
実はこれ自体に非常に深い歴史があり、この形はフルール・ド・リスと呼ばれ、ユリ・あやめの花を模ったもので、古くは特にフランス・西欧を中心に、王侯貴族・王権に関わる紋章として使われてきたもの。
何百年という歴史のある西洋アンティークはもちろんのこと、現代でもヨーロッパを中心に、国旗・州旗・西洋の家紋など様々な場所に使われています。
それだけ由緒あるものであり、伝統・伝承されヨーロッパ文化の広がりとともに、各国にも伝えられていったもので、この時計のデザインをご覧頂くだけで、その魅力を感じていただけるものでしょう。
美しさを外にも内にも楽しめる
この時計、時計のケースの装飾に最も目が行きますが、時計自体を開いても良しという秀逸な1点。
時計のケースのデザインを受ける、そのまま引き立てるように、時計の蓋を開いた姿も美しく、時計の顔である文字盤も素晴らしい仕上がり。
中央の赤いひし形の装飾、全体に施された金彩模様、また美しい針の組み合わせが非常に豪華。
作られてから100年を超えた本物のアンティークであり、19世紀から3世紀に渡って受け継がれた年代物。
持つことそして眺めることも楽しい、素晴らしいアンティークだと言えるでしょう。
店主のワンポイントと評価
総合評価
国旗や王室・貴族の家紋などに用いられているフルール・ド・リスのデザイン。
そうだとは知らなくても、非常に魅力のあるデザインで、それがこの時計のように、ダイヤモンドとルビーで飾られていると、そのもの自体に大きな価値を感じさせてくれるもの。
時計のケース自体も金無垢でしっかりと厚みがあり、ダイヤモンドやルビーもこの時代は現代のようなブリリアントカットではありませんが、それだけに質の良いものが使われていた時代で、素材としても高級感が伝わります。
飾る・置いておくときには、この宝石面を表にして、蓋を開いてもそれに負けない美しい文字盤が現れる。
ご自身でお楽しみ頂けるのはもちろん、人に見せたくなる魅力たっぷりの1点です。
状態
特記事項はありません。
希少性
デザインや素材的にも非常に珍しく、同じものはありません。
贈り物
素材にしてもデザインにしても、こだわりが伝わる貴重な1点。
贈物としてお勧めできないはずがありません。
備考