キャラメルのような素朴な味わい
この時代のアンティーク時計の面白いところは、ちょっと「隙」のある作りがあるところ。
素朴なの?上品な感じなの?、そんな問いかけをして見たくなるような、そんな愛らしい姿。
それがこの時計の特徴です。
それは言ってみれば、新しいモダンな時計がブランドもののチョコレートなら、食べなれたキャラメルといった感じかもしれません。
形にしてみてもそうですが、大きさの割に少しかさ高い、厚みがあるように見えませんか?
そんなところでも、ちょっとキャラメルのように例えてしまいたくなるもの。
時計としては、アンティークのこの年代ならではで、陶製の文字盤に金のインデックスに12時だけ赤い数字。
ブルースチールの針の形も個性的ですが、数字の書体もなかなかのもの。
美しいとは違って「とても愛嬌がある」、使うこと・持つことが楽しくなる1点だと思います。
スイス生まれの英国育ち
この時代の英国時計にはよくあるものですが、機械にはSWISSの刻印があるようにスイス製。
そして銀のケースには、英国に輸入されたことを示す刻印があり、スイスで製造されて英国で販売されていたもの。
婦人物のサイズですので、今から100年程前の英国で、どんな方が着けられていたのか、想像するのも面白いものです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
状態としても申し分なく、時計のデザインとして、「完成・洗練された美しさ」という形ではないのですが、どこか親しみを感じてしまうデザイン。
茶系のジャケットなどに合わせて、カジュアルに革のバングルなどと一緒に身に着けて頂いても面白い1点ではないかと思います。
状態
特記事項はありません。
希少性
当時のスタイルですので、似た物はありますが、こういった雰囲気でまったく同じものを探すとなると、何かが足りないといったものになってしまうものだと思います。
贈り物
とても個性的なデザインでカジュアル向けの1点だと思います。
そのような使い方を想像していただける方なら、着こなす姿が想像していただけるものだと思います。
備考
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