市松模様の黒金装飾英国スミスの銀無垢懐中時計【1900年頃】

英国スミスの懐中時計

英国アンティークの中で、日本で今でも変わらず人気があるのが「英国スミス製」。
当時世界の中心と呼ばれていたロンドン、長くその創業地の名を時計の中にも残していたことで、英国アンティーク好きにも支持のあるブランドです。
懐中時計はもとより、腕時計になってからもその人気は変わらず、後年に質が落ちてしまう時代はありますが、年代が古いものほどその名前の重みを感じていただけるブランドだと言えるでしょう。

美しく繊細な市松模様

この懐中時計の魅力は何といっても、「スミス製」の古い時代の懐中時計であること。
スミスの中でも、年代が非常に古いものにだけに見られる「Smith & Son」の名前とこの書体。
この良さをお分かりいただける方なら、この懐中時計を手にしていただく資格があるというもの。

そしてまたもう１つの魅力は、やはりこの時計のケース。
小さなチェック柄・日本では市松模様ですが、小さな四角い模様が、ケースの裏面から側面、そして表側にまで、連綿と続いています。
これも単なる彫りではなく、黒金装飾という特別な技法を用いて施されたもので、ほとんど欠けがない素晴らしい状態のもの。
ケースの装飾の美しさ、白色の文字盤に映える銘、そして特別な形の針と、多くの魅力が揃った懐中時計だと言えるでしょう。