商品のご紹介
1800年代の中ごろといえば、日本では現代から数えて何代も元号を遡った万延の世。
このケースが作られた1860年は桜田門外の変が起こった年。
当時世界的に有名な名前を挙げれば、フランスのナポレオン三世が在位していた時代に作られた、英国製のアンティーク小物入れです。
この時代は、まだまだ工業的に商品が大量に作られる以前のことで、職人の技が受け継がれ銀製品では非常に優れたものが作られていた時代で、ガラス製品でも華やかなほどに現代に伝わる銘品が残されています。
この小物入れは、そんな時代の、華やかでかつ伝統的な技法や手法が凝らされた名品。
美しいまでに繊細な模様が施された蓋は、これぞアンティークという素晴らしい図柄のもので、ただ眺めているだけで感動を覚えていただけるもの。
また小物入れのケース自体も、非常に手の凝った逸品で、とても綺麗なガラス細工が施されているのがご覧いただけます。
状態面でもこれが150年以上も経っているのかと、にわかには信じられないほど美しく、よほど大切にされていたのか、大切にしまわれていたのか、このように綺麗な状態で残っていることが奇跡という素晴らしい1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
英国製のアンティークらしいモチーフと、感動を覚えてしまうほどの繊細な模様。
写真でご覧頂ける通りの、本当に雰囲気の良い1点ものです。
サイズ的には少し小ぶりな感がありますが、良いものほど小さく凝縮された魅力が詰まっているもの。
大きくなれば大味・大柄になってしまうため、この商品についてはこのサイズがベストというものだと思います。
同じ時代に使われていた銀の鉛筆ホルダーなどが、ちょうど入るサイズになっていますので、合わせてお使いいただくと非常に趣きのあるものです。
状態
特記事項はありません。
ガラス製品となると欠けなども多いもので、このような複雑な多面体になると、そのような傾向が顕著になりますが、ほぼ完全品と呼べるほどに状態の良いものです。
欠けなどが無く、ほんの小さな擦り傷がある程度のもので、ここまで状態の良いものは、まずお目にかかることがありません。
希少性
この年代でこのように複雑で繊細な作りのもの自体が珍しいこと、また状態面も含めると非常に珍しいものです。
贈り物
贈り物にしていただくにしても、どこに出しても恥ずかしくないもの。
ただこれを実際に手にされてしまうと、プレゼントすることを忘れて、自分のものにしたくなること間違いなしというほど、状態の良さとデザインの良さが光ります。
備考
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