ちょっと特別な非日常を感じる1本
電車の中や会社で普段目にする・お店でよく見かける腕時計、「あの人、良い時計だな。あのメーカーか」とそんな思う、通り過ぎていく日常の風景。
そんな当たり前の毎日に、ちょっと退屈さを感じられたなら、こんな特別な1本が面白いかもしれません。
この時計を着けているところを見ると、「こんな時計があったのか」とはっとさせられる、特別な非日常を感じて頂ける腕時計。
誰もが知る「チューダー」(チュードル)という当たり前のスタイルではなく、見るからに現代とは全く違うデザインをした、形や雰囲気すらも異なる腕時計。
ケース自体も、やや丸く膨らんだ形に左右に段を付けたデザインで、とても特殊な型。
金色の文字盤に蛍光の数字に特別な形の針、30年代から40年代頃のデザインですが、こういった年代ですら作られてから100年に近づいていることを考えると感慨深いものがあるのではないでしょうか。
特別な時代背景
この時計は当店のあるオーストラリアでの入手品。
他のチューダー(チュードル)との違いがあるのは、この当時のオーストラリアの特殊な事情から。
当時、輸入に掛かっていた大きな税金を免れるため、機械自体をスイスから部品として輸入し、ケースはオーストラリアで製造する。
そのケース製造に当たっていたのが、今は存在しませんがJ.W.HANDLEYというメルボルン市内近郊に工場を構えていた会社。
この時計のケースに刻印されている、手のマークと「HANDLEY」の文字は、特にオーストラリアのアンティーク時計に見られるもので、特にロレックス・チューダー、ロレックスの系列であったユニコーンというメーカーのケースを作っていたことで知られています。
店主のワンポイントと評価
総合評価
どこにでも着けていける・スーツに合わせる、そんな腕時計はすでにお持ちのはず。
でももうちょっと自分だけの特別品、そしてカジュアルなスタイルにも合わせられる。
手巻き時計という手間がかかるといえばそうですが、それだけの時間と手間をかけて楽しめる時計をお探しなら、こんな違いのある時計というのはなかなかのお勧めです。
着けて見てもらう、見せたくなる、そんな楽しみ方ができるのは、アンティーク時計ならではの特権です。
当時としては男性用ですが、女性もサイズとしては着けていただけるのですが、デザイン的に気に入って頂けるかどうかです。
状態
風防はプラスチックで軽い傷はあります。
希少性
時代背景もあって、元々の数自体が少ないため非常に希少なものです。
贈り物
雰囲気やデザイン等、使う人を選ぶ腕時計かと思います。
贈り物としては、趣味や趣向等をよくご存じの方にのみお勧めします。
備考
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