広がる5本の異なるチェーン
この銀無垢の懐中時計のチェーン、写真をご覧頂くだけで伝わる、魅力的な個性や特徴が「見える」特別な1点。
全体的なデザインはもちろん、それぞれの細部をご覧頂いても、こだわって作られたのだろうなと、その心意気が伝わるような作りになっています。
デザインを先のご紹介したいところではありますが、細い5本のチェーンですが、実はすべて違うデザインのチェーンが使われている、というところに魅力を感じられませんか?
同型の5本線になっているチェーンもありますが、一般的にはデザイン的にバランスが取りやすいというところで、5本とも同じチェーンもしくは2種類程度の組み合わせになっていますが、こちらはなんとすべて5本ともが違うという特殊なもの。
若干太さに違いはありますが、上から下に少しづつ太くなっているのもお分かりいただけるかと思います。
作り手が意図的にそのような組み合わせにしたことが、明らかにわかるもので、この時代ならではだなと楽しんで頂ける特徴かと思います。
懐中時計を合わせて頂くなら、中型から大型程度がお勧めです。
装飾面が引き立つ
チェーンのデザインとしては短めで、付ける時に5本線がハラっと広がるようになっています。
チェーンを付けていることがしっかりとわかる、存在感のあるサイズで、それぞれの部分に施された装飾面もはっきりと見える特徴があります。
チェーンの両端のハート型のデザイン、細やかな装飾が施されているのがお分かりいただけますが、その中央に斜めに入る装飾部分がキリッとアンティークらしさを強調していて、この部分だけをご覧頂いてもなかなか良い作り。
T字バーもねじりの利いたもので、吊り下げられているタコの足のような飾りもまた、この時代のアンティークならではで、古さ・上品さそして特別さが上手く組み合わさった1点だと言えるでしょう。
店主のワンポイントと評価
総合評価
デザインや作りとしてとても面白いもので、身に着けて頂くという点でも面白いものですが、懐中時計と合わせて飾って頂くというのも味のある使い方。
サイズ的にもしっかりと存在感があり、長さも短めで特殊なデザインになりますので、どなたにでもお勧めできるものではありませんが、アンティークとしての楽しみ甲斐がある1点です。
中央に5つの輪を並べた飾りがありますが、この部分の下にはさらに1つ、追加で飾りを取り付けられるように、下側に輪が付いています。
また、この中を5本のチェーンが通っていますが、一番上の細いチェーンはこの飾りの中で噛み合わせになっていますので、この中央部分の飾りは動かすことができません。
状態
写真で掲載していますが、ハートの横に小さな穴の空いている部分があります。
この手の飾りは中央が空洞になっているため、おそらく作られた当初のものではないかと思います。
希少性
作りとしては無いものではありませんが、比較的珍しい部類に入ります。
贈り物
どなたにでもお勧めできるものではありませんが、アンティークとしてはとても興味深い1点です。
懐中時計とセットにしていただくと、着けるのではなく、一緒に飾って頂くという点でも面白いものだと思います。
備考
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