一見するとアンティークの飾りですが
懐中時計のチェーンには、ただの装飾的なものも取り付けられていましたが、便利で使い勝手の良いものも取り付けられていました。
「見せる」という意味合いもあり、「使う」というところを押さえたものもありました。
この懐中時計のチェーンには、その「使う」という面と見せるという面で面白いナイフが取り付けられています。
ナイフには綺麗な装飾が施されていて、その刃が収納されている時には、ナイフではなく細長い飾りです。
現代からすると使いやすいものではありませんが、親指の爪先でナイフを引きだして使うという形です。
ナイフの刃渡り自体も3センチに満たない短いもので、研ぐと変わるかもしれませんが、「切れる」というほどではありません。
用途的には、ペーパーナイフ・封書開け、爪を綺麗にしたりといった程度であるかもしれませんが、万が一の護身用として、また当時の使われ方を想像していただくと面白いものだと思います。
店主のワンポイントと評価
総合評価
2本の複線になったチェーンで、作りとしては定番の1つ。
中央の四角い飾りの両面に装飾が施されていて、チェーンに沿って動くようになっています。
こういったナイフの飾りを取り付けるのも当時の定番の1つ、T字のバーにも装飾が施されていて、特徴があって楽しんで頂ける1点かと思います。
懐中時計を合わせて頂くなら、小型も合わないわけではないのですが、太さや雰囲気から中型から大型がお勧めです。
安全装置などが付いているナイフではありませんので、特に収納時の押し込む際に、指を切らないように気を付けてください。
状態
ナイフの表面に経年・使用による劣化が若干あります。
希少性
定番物の1つですが、状態の良いものは年々少なくなっています。
贈り物
サイズ的にも程よいもので、存在感もあり違いもある。
アンティークだなとすぐにわかって頂けるもので、贈り物としてもお勧めです。
備考
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