華やかさのあるチェーン
アンティークの懐中時計のチェーンでは、複線になっているチェーンは、その外観から見た目に華やかな形の1つ。
一本もののチェーンは、ベスト前からポケットまですらっと流し込む姿をご想像頂けるかと思います。
それに比べると、複線型になっているものは、3本の流れ方が微妙に違っていて、上段と下段になる側が違います。
通常のチェーンが1本だけであるのに比べると、3本が微妙な位置取りをすることで、より存在感がある見た目になります。
この複線のチェーンは、チェーンを「着けている感覚を楽しみたい」「見せたい」という方にお勧めのタイプです。
アンティークならでは
このチェーンの作り自体もアンティークならではで、チェーンの両端そしてまた中央部分はチェーンに沿ってスライドさせることのできる装飾部が取り付けられています。
またチェーンの先端には、くるくると回転させることのできる飾りが付いていて、着けるその時の気分に応じて、グラデーションのある茶系側、または緑色の風景側を表側に変えることができます。
1本のチェーンではありますが、こういった点では、気分によって少し色味・雰囲気を変える楽しみがあります。
懐中時計を合わせて頂くなら、小型から大型まで合いますが、サイズ・太さなどの雰囲気からは中型から大型がお勧めです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
こういった複線になったチェーンも、当時の懐中時計チェーンのデザインの1つ。
1本もののチェーンではなく、もう少しアンティーク感とチェーン自体の存在感を楽しみたい方にお勧めしたい1点です。
状態
写真でも掲載していますが、チェーンの中央部分の飾りの裏側に少し摩耗や凹みがあります。
この手の3本以上の複線タイプは、少し絡まりやすいため、保管の際にはまっすぐに伸ばしておかれることをお勧めします。
チェーンがぐるっとチェーンの中をくぐったりすると、元に戻す方法がちょっとわかりづらかったりします。
希少性
定番のスタイルの1つではありますが、状態の良いものは少なくなりつつあります。
贈り物
存在感のある作りですので、「見せる」タイプのチェーンをお好みの方にだけお勧めします。
備考
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