見せるための逸品
懐中時計やチェーンが使われていた時代、1900年頃も現代も変わらないこと。
それは、良いもの・素晴らしいものは、見せて楽しむ、それもまたステータスであり楽しみだということ。
当時の懐中時計と言えば非常な高級品、そしてそれを提げるためのチェーンもまた、時計に合わせるための特別な品だった時代のことです。
このチェーンはまさに、その「見せるため」という点では、その言葉に飾りも偽りもない特別な1点。
チェーン自体のサイズ、そして合わせられている装飾のサイズという大きさでもさることながら、それぞれを構成するデザインもまた、群を抜いた特別品。
奇をてらったものではなく、基本を押さえながら、そして当時の上質な雰囲気を纏いながら、大きさそして存在感が楽しめる1点だと言えるでしょう。
ベスト前を占拠するほどの存在感
極太と表現することが妥当な、非常に太い大きなチェーン。
それに合わせられているのは、幅にして約5センチという、チェーンの装飾品としては抜けた存在感を示す飾り。
アンティークならではの装飾で飾られた1点で、形や彫りという装飾面でも素晴らしいものながら、中央が立体的になっているのも素晴らしいところ。
このようにサイズがあって、メリハリの利いた装飾、かつアンティークならではのモチーフで、とても雰囲気の良いものです。
またチェーン自体も、特別な希少品。
チェーンの作りとデザインが、一般的なそれとは一線を画し、特別な装飾になっている点。
しかも2種類のチェーンが組み合わせられた、デザイン性としても特別なもの。
装飾性を楽しみ、かつデザインの生み出す陰影を楽しむ。
さらにそのサイズたるや、広い部分で幅9ミリという、非常に幅広で味のあるチェーンです。
このような極太のチェーンと特大の装飾が合わさって、見事な調和がとれているのも、またこの2点の組み合わせの妙。
懐中時計を楽しむなら、そしてチェーンを着けて楽しむなら、ここまで特別な一点物に手を伸ばしてみるのも乙なものです。
飾りの年代から、1909年頃の英国製。
懐中時計に合わせていただくなら、間違いなく大型の懐中時計でなければ合わせられません。
チェーン自体の幅もあり、飾りの大きさもあるため、小さな懐中時計では、チェーンの影に隠れてしまいます。
店主のワンポイントと評価
総合評価
チェーンと飾りの組み合わせが、とてもバランスが取れていて、非常に綺麗に見えるチェーンです。
チェーンまた飾り共に、その大きさから、どなたにでもお勧めできるものではありませんが、これぞという1本をお探しでしたら、そしてご自身でも、そして着けている姿を見せて楽しみたい、「着けてこそ」と思われていらっしゃれば、ぜひともお勧めしたい存在感では群を抜くものです。
状態
特記事項はありません。
希少性
チェーンの作りとしても、それ自体が珍しいもので、またこのような大きな装飾も珍しいものです。
贈り物
贈り物としても、受け取ってその姿に喜んでいただける、特別な贈り物を頂いたと感動していただける域にあるものだと思います。
しかしながら、ここまで大きなサイズとなると、着けていただくには、その方の好みに大きく左右されるものです。
贈り物にも非常に良い品であることは間違いありませんが、その方の好み、着けていただけるものであるかどうかは、お調べいただいた上でお贈りいただくことをお勧めします。
備考
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