格好良い飾りと落ち着いたチェーン
懐中時計を身に着けた姿といえば、思い浮かべるのは、やはり英国や西欧の紳士。
懐中時計がスイスを中心とした西欧で作られていたことや、今でも英国を舞台とした映画では、懐中時計を握る紳士やそのベストにチェーンが光る姿を見ることができるからでしょう。
そのような姿をイメージして懐中時計を楽しむ時には、やはりチェーンも併せて楽しみたいものです。
このチェーンは、チェーン自体は定番の作りではあるものの、飾りのデザインが非常に面白いもので、アンティーク好きにはたまらない組み合わせという1点。
中央に立体的な騎士が描かれ、そして英国王室の色であるロイヤルブルーが使われた盾の模様。
落ち着いた色合いに落ち着いたデザイン。
ベスト前で光る飾りは、その身分を物語るような会員証のような雰囲気のあるものです。
いかにも英国ならではのデザインであり、そして英国アンティークに求めるものが形になった飾りだと言えるでしょう。
懐中時計を合わせていただくなら、サイズ的には小型~中型程度が一番良く似合います。
大型の懐中時計も、飾りに存在感があるため合いますが、チェーンが両端に行くほどに細くなっていますので、サイズの大きなものほど、時計に近づくにつれて、より細く感じられるため、少しアンバランスな感は出てしまいます。
飾りとチェーンともに素材は銀無垢で英国製、飾りは1912年頃のもので、チェーンもその前後のものだと思われます。
店主のワンポイントと評価
総合評価
英国製の銀のチェーンとしては、最も定番の形ではありますが、飾りのデザインの面白さが特にアンティークらしいものです。
懐中時計に対して、このようなイメージを持っていただいているのであれば、着けてよしまた手に取ってよしという飾りで、所有することが楽しめるチェーンだと言えます。
状態
T字バーとクリップは破損していましたので、昔の形と同じもので新しい銀製のものに交換しています。
希少性
銀のチェーンとしては定番の形ですが、飾り自体は比較的珍しいものです。
贈り物
シンプルで身に着けやすいチェーンであり、飾り自体も程よいサイズで落ち着いたデザインのもの。
アンティークらしさがたっぷりと感じられ、チェーンを着けることが楽しくなる、着けてみたいと思わせるチェーンですので、贈り物としてもとてもお勧めできる1点です。
備考
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