いぶし銀、最高に雰囲気漂う腕時計
時計の顔そして佇まい、そこから何かまったく違うものを感じる。
それだけの違いがはっきりとわかる、それこそアンティーク時計の良さ。
このオメガには、それがはっきりとわかるほど、写真から伝わる雰囲気の良さがあります。
作られて100年近くが経ったその歴史の重み、その長い歳月を遡った先に見いだされる際立つ個性。
この時計には、そんな魅力が詰まっているといえるでしょう。
そもそもの見た目の違いは、現代のオメガとは完全に一線も二線も画したと言える、素材や作りの違いから。
「クッションケース」と言えば、名前を聞けばご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
まさにその名前の通りで、やや膨らんだクッションのような形をしていることから。
時計の形を決める、ケースのフォルム自体がまったく違うことに気づかれたでしょうか?
単なる四角でも長方形でもなく、何とも言えない雰囲気を醸し出すのがクッションケースの魅力的なところ。
またケース素材も「銀」という、その後、時計の素材としての表舞台から姿を消してしまうものですが、その銀ゆえの渋み・色の深み、磨かずにおくと黒ずむという色味の魅力は、この素材でこそ得られるもので非常に希少なものです。
そして白色の文字盤は、陶製でこの時代を境に、まったく使われることがなくなった素材。
艶のある独特な高級感と光沢、そこに収まるのはこれも独特な色合いを放つブルースチールの針。
懐中時計時代の名残りといえるものですが、これらが組み合わさると時計の持つ雰囲気自体が変わります。
それがまた「オメガ」という、特別な物であるため、その特別さも一押しです。
また最後にやはり挙げておかなければいけないのは、バンドを留める部分の作り。
現代のバネ棒式ではなく、ケース上下のワイヤーに巻き付けるタイプのバンドが必要な特別品。
さらにこの時計をお勧めできるところが、バンド幅の広さ。
現代でこそ太いバンドは珍しくはありませんが、この時計に合うものは20ミリ。
アンティーク時計は、サイズも比較的小ぶりでバンド幅も細めのものが多い中、20ミリという幅広のバンドを、自分の好きなバンドでアピールできるのも、「これ」という1点で自分だけの特別な時計を楽しむには、最高に嬉しいポイントの1つです。
知られていないオメガの魅力
持つこと・着けることがステータス、それも昔から続く時計の隠れた特性。
シーマスターやスピードマスター、「オメガ」という名前を聞けば、その時計の形までなんとなく想像していただけるのではないでしょうか?
しかしながら、オメガも他のメーカーと同様に、現在のその場所に落ち着くまでは、非常に古い創業から現代まで長く続いた歴史があります。
古くはそれこそ懐中時計時代から、腕時計も今では当たり前の防水もない、そんな時代も何十年に渡って時計を作っていました。
そういう意味では、この時計のこういったデザイン・素材は、まさに知られていない「オメガ」という魅力の新たな一面。
誰もが着けるモデル、新しいモデルの発表に合わせて身に着ける、そういった流行を追うのも1つですが、熟成されたブランデーのように、奥深く楽しんで頂けるこのような時計もまた、オメガを時計を楽しむという1つの贅沢な楽しみ方でしょう。
店主のワンポイントと評価
総合評価
オメガのファンであっても、アンティークまで足を踏み込んだ方はあまりいらっしゃらないはず。
このような時計をご覧頂くと、その深さと個性的な魅力に、ぐっと心を掴まれたような気持ちになりませんか?
「俺のオメガだ」「これがオメガだ」と、時計を見るたびに楽しくさせてくれる、現行品の新しい時計では感じられない、心躍るような作りだと思います。
新しい腕時計に比べると、デザイン的には確かにシンプルですが、それだけに奥深い。
このような時計をされている方自体が珍しいことはもちろん、このような時計が状態良く残っていることも珍しいもので、自身でご覧頂くのも、見せて人との話を盛り上げてくれるのも楽しい。
しかもバンド幅が広いことで、オーダーメイドのお好きなバンドを着けてよりアピールできる、楽しめるというのも、非常にご満足いただけるポイントだと思います。
状態
肉眼でも写真でもわかりにくいほどですが、拡大をすると10と11時に少し黒が薄くなっている箇所があります。
陶製で消えるものではありませんので、製造時のもので、そのような点でも珍しいといえるものでもあります。
希少性
年代的にも製造数が少ないもので、銀というその当時ならではの素材、ワイヤーラグも非常に幅広で珍しく、とても希少な1点です。
贈り物
光沢ある白色に光るブルースチール、そしてそれに合わせる銀のケース。
オメガであることはもちろん、それらの組み合わせが非常に綺麗な物で、アンティークとしても抜けた1点。
贈物としても、手に取って頂いた際に特別さが伝わる1点です。
時計のサイズ的には女性の方にもお勧めですが、バンド幅の広いものですので、バンドも合わせてしっかりと見せたい方にお勧めします。
備考
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