オメガ 9金無垢アンティーク腕時計完成された造形美【1938年製】

均整の取れた美しきオメガ

年代と風格を感じさせる、金無垢のアンティークオメガです。
オメガの現代の主流になっているスタイルとはまったく違うデザインを持った、アンティークならではのデザインで、この当時の時代を反映した作りが特徴的です。

特に少し丸みを帯びたクッションのような形のケースは、その曲線美が最高に素晴らしい。
柔らかい印象でありながら、高級な雰囲気と時代を経た風格を漂わせています。
この時代の時計ならではのものですが、その作りは懐中時計から腕時計に移り変わる中での最高のデザインであったと言えるでしょう。

またこの時代には、多くの腕時計の文字盤が金属製、そして針はブルースチールからメッキ加工に移り変わってしまっている中、古い作りの良さを伝えるかのように陶製の文字盤とブルースチールの針が組み合わせられていて、その作りの良さが、高級感あるこの素材ならではの照りや発色を見せてくれます。
これらもまた、時代が進んだ中での懐古的な作りでもあり、その良さを知るオメガならではのお洒落な感覚が垣間見えます。

時計の顔である文字盤にオメガのマークが入った、このような姿形を持つ時計だと、その見た目の印象はまるでベンツやロールスロイス。
見ている人を圧倒してしまうほど格別です。
素材自体の金無垢もとてもしっかりとしたもので厚みがあり、さすがはオメガだと感心させられます。

時計の全体的な印象としても、デザイン・状態としても非常に良く、金無垢ケースにみて取れるように素材や作りも抜群です。
一見してシンプルなデザインではあるものの、そこには普通の時計とは比べ物にならないほどの風格と気品が溢れます。
素材やデザインから時代背景まで、語れるほどの特別さとストーリーが込められている特別な時計だと言えるでしょう。

店主のワンポイントと評価

総合評価　S

この年代は時計が新しい局面に入る少し前。
１９００年初期の陶製の文字盤・ブルースチールの針といった、アンティークならではの風貌を残している点でもとても貴重です。
高級時計オメガにもこういう時代があったということを物語る、歴史的な意味合いも含めて味わいのある一品です。
フォーマルな場にはもちろん合う時計ですが、ちょっとおしゃれでカジュアルな服装で、クラッシックカーに合わせていただくと、本当にぴったりとくる時計です。

状態　A+

特記事項はありません。

希少性　S

ほぼ完全といえる状態で、この年代でここまで良いものはなかなか手に入るものではないでしょう。

贈り物　S

メーカー・素材はもちろん、年代や状態を含めて考えるとさらに珍しいものであり、持つことがステータスと言える時計です。
良く知られたブランドであり、金無垢である点からも、贈り物としてもこれ以上の組み合わせは無いでしょう。