オメガアンティーク腕時計風格帯びる大きなサイズ【1937年製】

見せて楽しい話題になる時計

アンティーク時計の中では珍しく、サイズ的にかなりしっかりとした大きさを持つオメガの腕時計です。
時代的に腕時計の大きな転換期となった１９３０年代のもので、その時代だからこその良さや味が光ります。
時計として完成された４０年代以降の時計とは違い、時計のデザインや形自体が本当に個性的でかつ独創的。
どのように新しい時計のスタイルを確立させるのか、各メーカーが躍起になっていた時代でもあり、その姿勢が時計にも表れているもので、しがむような味がある時計といえるものでしょう。

「どうして？」と思わせるようなデザインや作りが、その当時に試行錯誤されたものであると考えると楽しいものですが、進化するさなかに生まれたものだから、作られた期間も短くそして少なく、歳月が過ぎるごとに、それが特別なものとして光り始める。
新しい現行品の時計の、パッと見た印象ではなく、使い込んでいただくごとに、そしてその顔を見ることに楽しくなる１点です。

また時計の素材も各社が色々なものを試行錯誤していた時代であり、この時計の銀色の素材のように、オメガの使用していたSTAYBRITEも現在のステンレスに似た素材。
その音を英語に直せば、「STAY BRIGHT」訳せば輝き続けるという意味であり、それまでのシルバー色の素材といえば「銀」が主流であった時代から、銀のように黒ずまないステンレス系の色褪せない素材が主流になっていきます。
そのような意味合いでも、「銀」という貴金属が使われていた時代から、貴金属という枠を超えて「時計」そのものに価値が変わった時代でもあると言えるでしょう。

カジュアルな雰囲気に合うデザインであり、デザイン的にミリタリー的な要素も併せ持つもの。
現代の時計とは比べることは出来ませんが、この時代の時計としてはかなり大きなサイズのもので、かつベルトも１８ミリと、ベルトを着けると時計の存在感がさらに高まります。
存在感あるアンティーク時計という意味では、とても力強いそしてプライベートでも楽しんでいただきやすい時計です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

現行品の新しいオメガのデザインや作りは統一されてしまっていますが、長い歴史のあるオメガはそれだけではありません。
誰もが持つオメガではなく、自分だけのオメガという楽しみ方ができる時計。
着けること自体が「大人の遊び」的な感覚で楽しんでいただけるもので、見せて良し着けて良し、こだわりが話題になるのも時計の価値でしょう。

状態　A+

特記事項はありません。

希少性　A+

作られた年代自体が古く、かつ特殊なデザインまた素材で、作られた期間や数自体も極端に少ないものです。

贈り物　A+

特殊なデザインですが個性的で味あるもの。
カジュアルなスタイルに合わせていただきやすいもので、流行に流されないデザインです。