紅色の数字に金細工 オメガの銀無垢アンティーク懐中時計 【1910年製】

希少かつ美しい特別な懐中時計

この銀時計は、誰もが知るあの「オメガ」のアンティーク懐中時計。
オメガの懐中時計、アンティークというだけで特別な響きがありますが、この懐中時計も作られてから優に１００年以上が経つアンティーク。
その外観に大きな特徴のあるもので、写真からも伝わるその特別さに魅力がある１点です。

まず挙げるとすれば、その大きな特徴の１つに、写真からご覧頂ける綺麗な文字盤。
紅色の数字にその周りを彩る金の装飾、そして豪華な短針と長針。
「あっこれは本当に珍しいものだ」、とそう思って頂けたなら、きっとオメガの懐中時計を長くご覧になられている方のはず。
それというのも、当時のオメガの懐中時計といえば、おそらくご存じの方も多いかもしれませんが、その文字盤の多くは定番で白色のもの。
スイスやアメリカの懐中時計で採用されていたような、こういった彩りのある文字盤の数は、オメガでは極端に少なくなっています。
ですので、こういった色合い・装飾の入ったオメガの顔を見ると、これはと驚いて頂けるものではないかと思います。

銀のケースにも上品な装飾

懐中時計のケース自体も銀無垢で、サイズ的にもデザイン的にもとても上品な１点。
比較的小さなサイズになりますが、実はこのくらいのサイズのものが少なく、さらに蓋付き（ハンターケース）のものは、オメガでは特に珍しくなります。
ケースにももちろんオメガの刻印が施されていて、両面に細やかな模様と片面には盾型の装飾付き。
この時代だからこそという書体のイニシャルも残されていて、とてもアンティークらしい外観を特徴としています。
このサイズでハンターケース、かつこんな顔を持つ時計とは！と、オメガがお好きな方にとっても、非常に興味を持って頂ける１点かと思います。

時代が少し進むと見なくなる作りですが、リューズの上にさらに小さなボタンをご確認頂けるかと思います。
通常、時刻合わせの際には、リューズ自体を押し込んでから回すと針が動きますが、この時計の場合は、リューズの上の小さなボタンを押してリューズを回すと時刻を合わせることができます。
時計のサイズと同様にボタンも小さくなっていますので、若干押しづらいところはありますが元々の仕様です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

オメガの懐中時計としては、形・サイズ・素材・デザイン面等を合わせると、このような組み合わせのものは非常に珍しいもので希少です。
他のメーカーでは、デザインとして似ているものはありますが、そのあたりはやはり似て非なるものというところ。
特別なものになりますので、どなたにでもお勧めできるものではありませんが、ちょっと違ったオメガを楽しみたいという方、特別な懐中時計をお探しの方にお勧めしたい１点です。
小さなサイズですが、時計を開いて頂いて、その違いを楽しめる個性のある銀時計です。

状態　A+

ケースに細かな装飾があり中央に小さな丸のあるデザインの側ですが、角度によって見える傷があります。
ただ経年・素材のことを考えると、気にして頂く点ではありません。

希少性　A+

このような文字盤自体が希少で、ケース・素材等の組み合わせから考えると、限りなくＳ評価に近い珍しいものです。

贈り物　A+

アンティーク点でもなかなか見ない希少品で、贈り物としてもケース外側はもちろん、開いてからさらに驚きのある１点です。
希少さ・特殊さに価値のある時計でもありますので、万人受けするものではありませんが、その点をご理解頂ける方なら、贈り物としても見どころがあります。

備考

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