誰にとっても懐かしく感じる「昭和初期」
「昭和初期」という、テレビや雑誌の特集で目にするような、その時代を過ごしたことがない人にとっても、なぜか懐かしく感じる。
ラジオが主流でテレビ放送すら、やっと始まろうかというそんな時代のこと。
そんな時代でありながら、そこから感じられる時代への印象は、「懐かしい」といったとてもポジティブなもの。
アンティークとは呼びづらいながら、レトロとも呼び難い、そんな狭間の世代でありながら、その場面を見ると「懐かしく」感じられる時代だと言えるでしょう。
このオメガの懐中時計もそんな時代からやってきた、懐かしさを感じる1点ではないでしょうか。
蓄音器に昔のラジオに電話、そんなレトロな小物を飾っている方なら、この懐中時計もそこに並べてみたいと思われるかと思います。
古すぎないという魅力
懐中時計であれば、それが主流であった「アンティーク」という100年を遡っても良いかもしれません。
しかしながら、このオメガの懐中時計のように「古すぎない」というのも、魅力の1つとして語って頂けるもの。
昔のその懐中時計というスタイルを踏襲しながら、機械の作りや素材は「昭和」という時代のものに変わる。
同じでありながら、時計の素材や針の形などに新しいデザインが見られる、なんとも微笑ましいものではありませんか?
店主のワンポイントと評価
総合評価
時代もファッションもどこかで揺り戻しがあるもの。
ゲームも現実かと思うような精巧なものがあれば、昔のファミコン世代が人気になる。
ガラケーだって今から見ると、それを今になって使うことの新鮮さがあるはず。
懐中時計も同じことで、このオメガの懐中時計が作られた頃といえば、完全に時代としては腕時計。
そんな中で作られる懐中時計、変わりながらも昔の姿を踏襲しているところに、昭和の面白さ・オメガですらという楽しみを感じて頂けるかと思います。
状態
軽い経年変化や裏蓋の表面に使用感はありますが、とても良い状態です。
希少性
時代的に腕時計が主流で懐中時計自体があまり作られていなかった時のものです。
贈り物
ケース時代も銀や金ではなく、STAYBRITEというステンレス系の錆びない素材になっている時代のもの。
デザインも昔のものより若干モダンになって、カジュアルに使うという選択肢があって贈り物としても面白い物だと思います。
備考