デザインの美しい銀時計
古い歴史を持ち、スイス高級時計としてその名を知られるオメガ。
19世紀・懐中時計の時代から、その歴史を育んだメーカーであるからこそ、時計の姿に歴史が映し出される。
懐中時計と腕時計の違い、そして年代の違いはもちろんのこと、同じ懐中時計の中にも大きな違いを見ることができます。
この懐中時計は、そのオメガの1934年、時代が腕時計へと移行した時代と言える頃のもの。
懐中時計が主に使われていた時代から、少し進んだ時代のものということで、進歩という点で良い面もあり、受け継がれた美しさもあり、その両方を楽しんでいただける懐中時計だと言えるでしょう。
お洒落に使えるデザイン
この懐中時計の良さは、総じてのデザインの良さと言えるでしょう。
特に時計裏面の幾何学的なデザインは、見ていてどこかモダンで現代的なアートのよう。
現代のタイルアートなどでもみられる形のもので、古い懐中時計でありながら、現代でもお洒落に感じていただける作りです。
懐中時計全盛期の古い姿もしっかりと受け継いでいるもので、懐中時計を吊るすためのリング、またケース側面にも綺麗に装飾が施されているのも大きな特徴。
分を表すドット模様、また針の上品な形も特徴的で、装飾のある側面そして裏面と表面の間に、わずかに鏡面を挟むことで、デザイン性により幅が出ています。
時代が進んだことで、機械自体も薄型になり、懐中時計自体が薄めで軽量化され、とても使いやすい厚みと重さになっています。
懐中時計の歴史と、この時計が作られた時代での「新しさ」という、新旧をうまく融合させたデザインの1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
重厚な1900年前後の懐中時計全盛期と比べて、各段とスタイリッシュに上品な作りになっているのが大きな特徴。
薄めの懐中時計で裏側が平面になっていることで、デザイン面でも違った趣向が凝らされていることがわかります。
新しい作りの特徴と、昔の良い技法が合わさった雰囲気の良い懐中時計に仕上がっています。
状態
特記事項はありません。
希少性
時代が進んで腕時計時代になっていますので、懐中時計の生産が急激に減った時代です。
その中でのオメガ製、かつデザイン性の良いものということで、希少性のある1点です。
贈り物
コチコチと心地よい音を響かせて動く、昔からの懐中時計の変わらぬ姿。
時計の裏面を表に置いていただいて、これ昔のオメガの懐中時計なんだよと言いながら見せる、なんていう話にも花が咲く良い時計です。
同じサイズでも少し軽量化されていて、使いやすさ・持ち運びやすさという面でもお勧めしたいものです。
備考
–