腕時計の1世紀を楽しむ上物
現代の新しい腕時計、そしてアンティークの腕時計、そこには色々な形やスタイルがあります。
でもなかなか「これだ」と心に響くものとなると、そのデザインであったり、形であったり素材であったり、はたまた年代であったり。
自分の好みに合うものとなると、そこには色々な要素が、複合的に複雑に絡み合います。
時計を選ぶ時にお勧めをしたいのは、ひと目見た時のその第一印象。
そして、欲しいと思わせるほど、時計に「その時計だけの魅力」が感じられるもの、抜けた魅力があるもの。
これだけは時計自体がそれを備えていることもあれば、その人だけが感じるものもありますが、明白な違いは語らずともわかるものだと思います。
このロンジンの腕時計は、そういったしっかりと抜けた「存在感・魅力」を感じさせてくれる1点。
作られてから約100年、1世紀が過ぎたその姿には、他とは明らかに違う明白な違いを感じて頂けるはず。
デザイン的な違い、そこに金無垢という当時の素材としても高価なものが使われた、特別な1点。
100年の時を超えて次に着ける方を探している、そんな力を感じる腕時計です。
この時代だからこそという特別さ
この時代だからこそ、ロンジンだったからこそ、そう思える魅力がしっかりと詰まった1点ではないかと思います。
縦に長い長方形ですが、この縦横の長さのバランスが絶妙、このデザインなら、長くても短くてもこうはならない、そんな計算された形やサイズ感が素晴らしい。
そしてこの時計の形の中に入るのは、やはりこれもこの時代だからこそというミリタリー調の数字のインデックスに針。
長らく続いた懐中時計時代から、戦時の時計として懐中時計そして腕時計にも用いられることになった蛍光塗料と、それを時計に組み込むためのインデックスや針。
複雑な時代背景を持つデザインですが、100年前の技法が現代の時計の形の元となっていることもわかる。
時計のデザインはこの時代以降、10年で大きく変わっていきますので、こういった平らな長方形といった形や文字盤のデザインは、この前後のわずかな期間に採用されたものですが、そのわずかな期間に作られた時計が、現在ではとても斬新に見えて新鮮に感じられるものです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
誰もが同じような携帯電話を持ち、腕時計も着けている方は、どれも似たような時計を着ける時代になりました。
そういった流れと同じくして、何を着ける・どう楽しむのかといった形には、昔ほどとらわれなくなり、個人として「楽しむ」ことが優先されるのが現代です。
時計を着ける方自体も少なくなりましたが、仕事だからこの時計というよりも、時計は個性を表現するアイテムの1つ。
カジュアルに傾きすぎず、遊び心を感じる大人の時計、そんな雰囲気の時計を着けて楽しむのが、これからの大人の楽しみ方。
こんな特別な形のロンジンで、改めて時計を着けることの楽しさを感じて頂きたいという1点です。
状態
文字盤の58分~59分付近の外枠が消えています。
また裏蓋にごく軽い凹みはありますが、100年物としてはごく軽い程度のもので気にして頂くほどではありません。
写真では写りにくいため、動画でご確認をお願いいたします。
風防はプラスチック製になります。
希少性
金時計でもともとの数自体も少ないものです。
贈り物
「時計好き」にロンジンが好きな方が多いと言われるのが、作りやデザイン的にも良く分かる1点ではないでしょうか。
楽しんで頂ける大人のための時計という点で、贈り物してもお勧めしたい1点です。
備考
–