ローズ色のグリュエンのアンティーク腕時計 【1940年頃】

造形美が伝わるアンティークの形

アンティーク時計の美しさが形として表れるのは、４０年代が一つの花形。
現代の新しい時計にも採用されることの多いのが、当時のデザインであり、ファッション的なセンス。

この腕時計もまさにその時代を表すように、非常に個性と見どころの多いもので、アンティークならではの上品な姿を留めています。
縦長の樽のように、少し左右に膨らんだデザインで、かつ側面などにシャープな一面も持つデザイン。
アンティークならではの美しさを、そこに見ていただくことができる１点です。

個性ある色合いの文字盤

正しい色をお伝えすることが難しいものですが、特徴ある色合いの文字盤もこの時計の大きな特徴。
光りの当たり具合によって、その色合いの変わるもので、ローズ色ではありますが、光が陰れば深みのある色合いになり、光が当たるとオレンジ色のように輝く。
時計を置いておいていただく時、そして腕に着けていただく時と、その色合いの違いも楽しんでいただける、デザインと合わせて楽しめるのも面白いところです。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A

この時代のアンティーク時計の中でも、その時代ならではの特殊さや個性が活きています。
縦長の落ち着いた形のデザインは、仕事用のスーツに合わせる腕時計としても、とても上品で深みがあるもの。
ブランデーグラスを片手に、腕時計にスポットが当たるような姿をイメージしていただける時計だと思います。

写真写りで損をする方がいらっしゃるように、この時計も写真写りという意味では、文字盤の色合いもそうですが、ケースの形や風防も特殊な形で丸みを帯びていますので、なかなか綺麗には撮れません。
実物の正しい質感が写真では伝わりにくいのですが、写真よりも実物で受けていただく印象のほうが良いものだと思います。

状態　A

少し風防に傷はありますが、交換するまでもない程度のものです。
時計が贈り物とされる貴重だった時代のもので、ケースの裏側には、会社と同僚からこの時計が贈られたことが手彫りされています。

希少性　A

特殊なものほど希少、それゆえに人気になるのがアンティーク時計の傾向で、この時計も特殊な部類に入ります。

贈り物　A

一般的なアンティーク時計とは違って、ローズ色という色合いの面白さ、そして文字盤の色合い・デザインも合わせて、とても特別に感じられる１点です。
イエローゴールドの腕時計は、現代では少し敬遠される方もいらっしゃいますが、ローズ色の落ち着いた雰囲気は、気に入っていただける方の多い色合いです。
スーツを着られる方であれば、お仕事の場ではもちろん、アフターファイブなど、用途を想像して楽しんでいただけるものでもあります。

備考

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