ロンジンアンティーク腕時計特殊な台形【1948年製】

ロンジンらしさが光る数々の個性

アンティーク時計の中でも、機械式・手巻き式「腕時計」の全盛期に実力と人気を誇ったロンジンらしい、綺麗でかつ上品なデザインで昭和のひと昔を彷彿とさせてくれる腕時計です。
シンプルな角型の腕時計のようですが、そこはきらっと光るような個性を盛り込んでくるのがロンジンらしさ。
写真では少し伝わりにくいところもありますが、とても上品なデザインであることは写真からもおわかりいただけるはず。

この時計の大きな特徴としては、写真からは伝わらないのですが、ケース自体に少し厚みを持たせてあり、縦長のケースであれば、通常であれば上から下には丸みを持たせたり、そのまま真っ直ぐに作るものですが、このケースに限って言えば、ケースの上側から下側に向かって、やや台形のように広がっているのが特徴になっています。

文字盤のデザインも見どころで、「アンティーク時計」という言葉で表すものではありますが、その中でも「レトロ」な雰囲気を持つもの。
一時代にこのような少し安心できるような感じのデザインが流行りますが、その形がしっかりと表れているもの。
切れ味のよいという表現ではなく、クセになる・その味が楽しめるという愛嬌のあるデザインに大きな特徴があります。
さらにケースも台形のような厚みを持たせたつくりになっているため、時計としては正面から見た時には奥行きを、横から見たときには厚みを感じさせるつくりが楽しめます。
またケースのラグ（ベルトを留める部分）にも装飾が入っているため、これもこの時計の１つの大きな個性になっています。

時計としてお勧めしたいのは、上品な作りの時計ですから、スーツにはぴったりですし、プライベートでも少しお洒落なスタイルにはとてもよく似合います。
現行品の時計とは違って、時計のデザイン自体が４０年代の特徴をしっかりと持っていて、レトロな美しさも感じさせてくれるもの。
普段使いからちょっとレトロなお洒落に。そんな使い方にとてもよく似合う時計です。