ロンジンらしい華のある腕時計
アンティークを表す言葉には様々な言葉がありますが、ただ単に古びたものや、年季を感じさせるもの等、より古さに焦点を当てた言葉もあります。
この時計の特徴を表すのに最も合っているのは、「程よく枯れた」という言葉がぴったりとくるものでしょう。
「枯れた」という言葉自体は、植物を表す表現としては確かにマイナスのイメージがあるものではありますが、様々な物事を表すのに、この枯れたという言葉には、円熟した・深い味わいが出ているといった、とても深い意味があるものなのです。
ただ単に古さだけでは表せない風合いの良さが、この時計の「程よく枯れた」という言葉にぴったりなのです。
時計のケース自体は磨かせていただいているため、非常に綺麗なものですが、文字盤をご覧いただくと、なんともいえない色合いになっているはず。
元々の素材と長い年月のおかげで、角度によっては艶のあるローズ色になり、角度によってはやや影を帯びた色合いになってしまうのですが、どちらの色合いを取ってみても、とても雰囲気の良いものなのです。
ただ本当に残念なのは、この色合いが写真ではうまく伝わらないこと。
決められた角度での写真は撮らせていただかなければなりませんので、その角度では撮らせていただいているのですが、あまり綺麗な色合いには見えないかもしれません。
最も時計の実物の色合いに近いのは、1~3番目までの写真になります。
ローズ色が良く出ているのは1番目で、光を受けている・文字盤に光が入っているとこのような色合いで、2番目と3番目は角度によって、光が正面に入らない・影になるような角度になるとこのような色合いになりますが、それでも実物では1番のようにより艶のある色合いですが、写真では残念ながらお伝えすることができません。
これらの色合いこそ、古いものでありながら、その当時の艶やかさを残しながら、非常に美しく歳を加えていったと感じさせる点であるでしょう。
このようなうまい枯れ具合のものは、なかなかお目にかかれないものです。
時計自体のデザインとしても、とてもアンティークらしいもので、ラグ(ベルトを留める部分)を最小限の長さに留め、さらにそれを丸みを帯びたデザインに仕上げ、時計の上下左右のそれぞれの角にちょっとした装飾が施されているような感じになっているが面白いところ。
またケース自体の形も上品な細長い長方形で、文字盤のデザインも縦長のケースデザインによく合った、この当時の時計の流行・作りを楽しんでいただけるもの。
アンティークという古さだけではなく、着けていて懐かしくなるようなレトロ感、昭和年代の美しさと懐かしさを身に着けていただけるものでしょう。
デザイン的にはとても上品なもので、仕事にはもちろん、ちょっとおしゃれな場にもよく合う特別なデザインのものです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
ローズゴールド色の時計は、アンティークでも珍しいものですが、デザイン面でも特別さをしっかりと感じていただけるもの。
それでいながら、時計のデザインとして崩れていない・奇抜なものではなく、とても上品なデザインの時計で、仕事からアフターファイブ、ジャケット着などのお洒落なプライベートにもぴったりと合います。
ちょっと着崩したフォーマルというイメージに、とてもよく合う時計でしょう。
デザイン的・色合い的な面からは、女性に着けていただいても良いものです。
色合いやデザインから、初めてのアンティーク時計としてではなく、次のもう1本として候補にしていただきたい、ちょっとこだわる人へお勧めしたい時計です。
状態
特記事項はありません。
希少性
状態面に関しても申し分なく、色やデザイン的にもかなり珍しくなりつつあるものです。
贈り物
とても上品なデザインの時計であり、アンティークらしい特徴もあり、ロンジンというブランド名もあって、お勧めできる1点です。
備考
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