作られた当時の面影を伝える
この時計が作られた1940年代後半といえば、時代はまさに腕時計の全盛期。
様々な作りやデザインの腕時計が輩出され、のちの世にその名を残すような腕時計、そして機構もたくさん送り出された時代です。
そのような中にあって、数は大変少なくなったものの、懐中時計も少ないながら作られていました。
今や1940年代ですら、70年以上前のお話しです。
金属の艶ある輝きが魅力
懐中時計のデザインとしては、シンプルながら、この時代の定番ものといえる作りです。
しかしながら、この時代でなければ得られない、雰囲気の良さ、またアンティーク感とレトロ感が同居するスタイルは、この時代の懐中時計ならではと言えるでしょう。
この時計については、状態面の良さが特筆させていただくべき素晴らしさ。
時計の写真をご覧いただければ、お分かりいただけるほどですが、機械については、その艶のある輝きが一目でお分かりいただけるほど。
そして文字盤自体の状態の良さも言うに及ばず、時計の針すらも、その輝きが当時の物のように、光りを放っています。
時計の文字盤の素材が金属に変わってからは、どうしても長い歳月とともに、劣化しているものが多いもの。
ですので、この時計のような美しさを見せているのは、それ自体がとても貴重なもので、非常に希少な状態だと言えます。
アンティークでありながら、そのスタイルを楽しみ状態の良さすら楽しむことができる。
まるでタイムスリップをしてきたかのように、その美しさに見惚れるような1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
この時代の懐中時計としては、時計の作りやデザインなどの定番。
ですが懐中時計が多く作られた1920年代頃までに比べて、時計の主流が腕時計になり、懐中時計の生産数自体が極端に少なくなる時代で、この時代のデザインの面白さを楽しめるものとしては、珍しいものになる年代。
時計の作りとして一つの完成された時代であって、素材やデザインも完成された時代でもあり、アンティークでありながら良く洗練されているのがお分かりいただけるかと思います。
デザイン的に使い勝手の良さも魅力ですが、これで70年以上も経っているのかと、見せた方に驚いてもらえるほどのものだと思います。
状態
写真だとかなり拡大したものですので、少し荒れはみえてしまいますが、実物は本当に綺麗な状態です。
劣化しやすい金属の文字盤でありながら、ここまで綺麗なものは本当に希少で、特別な状態であると言える素晴らしさです。
よほど良い環境で保管されていたものだと考えられるものです。
希少性
懐中時計の時代ではありませんので、この時代のものとしては希少さがあります。
状態の良さを加えれば、めったに手に入らないほどの希少性があります。
贈り物
アンティーク時計といえば、ありがちな「古さ」ではなく、古いスタイルを新しいままの状態で楽しめる時計といえるものです。
70年以上経った時計を、このような状態で贈っていただけることは、それだけで大きな価値を感じていただける贈り物になるはずです。
備考
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