存在感で見せて楽しむ?
まずは写真をご覧頂くのが一番早いでしょうか。
こんなちょっと変わった存在感のある腕時計、いかがですか?
腕から張り出す・はみ出すような広がり方と存在感、アンティークを身に着けるなら、こういった特別な見せ方ができる腕時計が面白いと思われませんか?
掲載している写真を見て頂くと、あれ?と思われるかもしれません。
その通りで、最初に掲載している男性マネキンの腕に留めている2点の写真は、あえて違った着け方をしている写真です。
どこが違うのかというと、実は本来の「正しい」着け方でははありません。
あえて言うなら、外観を楽しむために、この時計が作られた当時も、こういった着け方をしていた人が必ずいたはず。
最初の2点の写真は、バンドを通す位置をあえてラグの裏側にしてあります。
このようにバンドを取り付けることで、本来はバンドの裏側に隠れてしまうラグの部分が、バンドの上面を通るため、長いラグの部分も時計の一部として見えるため、時計が非常に縦に大きく見えるようになっています。
またそれだけではなく、このように着けることによって、両側のラグが少し浮き上がるようになるため、立体的という意味でも存在感が大きくなります。
ただしラグとして見える部分が長くなり、かつ少し浮き上がるような状態になりますので、その長いラグが腕の幅にフィットできるように、このような着け方をしていただけるのは、腕が太め・幅のある方に限ります。
上品で華麗な姿を楽しむ
上記でご紹介したのは、本来の着け方ではなく、本来のバンドがラグの上を通る着け方をすると、時計は落ち着いた品のある姿に早変わり。
ラグはバンドの裏側を通りますので、他の写真でご覧いただけるように、ラグの両端が見えなくなることでサイズ感は小さくなり、雰囲気としても落ちついた上品な雰囲気に変わります。
そもそもの、この時計が本来持つ雰囲気がそのまま伝わる形で、アンティークらしい上品さと特別さを楽しんで頂けます。
艶のある黒い文字盤に、立体感のあるゴールドのインデックス。
ブラックとゴールドという、鉄板ともいえる定番の魅力ある色の対比が美しい1点。
ガラス風防の上品なカーブもこの時計の特徴です。
本来の着け方をするとバンドの裏に隠れてはしまいますが、時計を側面から見ると長いラグの部分が心地よいカーブを描き、正面から見ても丸みのあるラグがバンドに沿うように見え、とても雰囲気の良い腕時計として楽しんでいただけます。
店主のワンポイントと評価
総合評価
本来の着け方をしていただいても、非常に雰囲気の良い上品な腕時計です。
時計の顔と言える文字盤のサイズ自体は、縦2センチほどですが、ラグの端までの長さは約5センチ。
本来の着け方をしていただくと、時計として見えるサイズは小さくなりますので、上品な外観を楽しんでいただけます。
全体的な長さとしては大きなものですが、このような特殊な作りのため、本来の着け方をしていただくと、時計として見えるサイズは小さくなりますので、女性の方にもお勧めです。
この時計が作られた時代より、さらに昔のお話ですが、このような形をしたラグと巻き込むタイプのバンドを取り付けるタイプの腕時計がありましたが、デザイン的にはそれをこの時代風に取り入れたようなデザインになっています。
状態
軽い経年変化や使用による傷はありますが、とても状態の良いものです。
希少性
特徴のある腕時計が好まれるようになりましたので、このような特徴あるものは入手が難しくなりつつあります。
贈り物
現代の時計とはまったく違った作りと雰囲気を楽しんでいただける、アンティーク時計の中でも、また一味違った部類のものです。
黒にゴールドという色味の良さ、文字盤の数字の書体も非常に特徴的で、これで「手巻き」ときたものですから、アンティークの贈り物としては特別な響きがあるものです。
備考
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