ハミルトンの曲線の綺麗なアンティーク腕時計【1940年頃】

４０年代らしさが楽しめる個性ある腕時計

１９４０年代は手巻き時計の全盛期。
なぜそのように言われるのか。
確かに機械式時計としても、さらなる大量生産に飛躍する一歩手前であること、クォーツ時代へ近づくことから、そういったことが言われているように思われるかもしれません。
でもそれは、このような時計を見ていただくと、なるほど確かに「全盛期」と呼ばれるだけのものがあると、しっかりと納得していただけるものだと思います。

この時計が作られたのもそんな時代のさなか。
全盛期であり花盛りであり、そして各社の切磋琢磨が光った時代で、時計にはさまざまな酒肴が盛り込まれた時代です。

カーブをしたケース・曲線が美しい

写真からでも伝わってくるのが、この時計のデザインの特殊さ。
カーブを取り入れたケースのデザイン自体に味わいのあるもので、この年代の時計の流行を表しているものですが、ラグ（ベルトを留める部分）を伸ばしてお洒落に魅せる。
こういったところまで辿り付いた、そしてそれを販売することができたのが、この時代の面白味であったといえるでしょう。

ハミルトンのこの年代ならではのインデックス、そしてこの年代ならではの特殊な時計の作り。
アンティークの腕時計を愉しむなら、やはり個性と特徴のある時計を選びたいもの。
仕事にもスーツにも、お洒落なカジュアルにも、とても良く似合う腕時計です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A

★★★★★

横から見るとラグの部分を含めて、時計の顔もカーブを描いているのが良くお分かりいただけると思います。
ただ単にカーブしているというだけの時計もありますが、この時計の特徴は、横から見ると、ラグがパイプのような丸みを持ち、本体が箱のようになっているところ。
これらの曲線と箱の組み合わせが、なんとも見ていて愛嬌のあるというか、アンティークらしい味を感じさせる特徴ともなっています。

今お持ちの時計とは、違った用途や服装に合わせていただけることが想像していただけるものだと思いますし、いわゆる大人的な「遊び」の部分が楽しめる１本だと思います。

状態　A+

★★★★★

特記事項はありません。

希少性　A-

★★★★★

年代的なことや当時人気のあったもので、同系のものは見かけますが、ガラスも当時の物を合わせてあり希少です。

贈り物　A+

★★★★★

風格ある時計・雰囲気のある時計と感じていただける１点だと思います。
ケースのデザインが特殊な点もお勧めのポイントですが、落ち着いたデザインであり、使っていただきやすいというのもお勧めのポイント。
お洒落なカジュアルから、スーツにも合わせて楽しんでいただけるため、とても使い勝手の良い１本です。