見る・見せることが楽しくなる腕時計
アンティーク時計の何が魅力かと尋ねられたら、それはこういった時計があるからと言えるでしょう。
懐中時計はそれだけで佇まい・雰囲気も違いますが、ポケットに仕舞うのではなく、いつも腕にある腕時計をアンティークで。
自分で見るにしても、見せるにしても、常時それを身に着ける・見ていられるというのは、腕時計ならではの楽しみです。
グリュエンといえば、日本ではあまり知られていませんが、海外のアンティーク時計メーカーという部類では、非常にメジャーな1社。
その理由は、特殊なデザイン・形の腕時計を生み出し続けていたメーカーで、現在の「カーベックス」という時計の形の名前になったものは、グリュエンの出したカーベックスというモデルが語源になっているほど。
この時計は、いかにもグリュエンというメーカーらしい、そしてかつこの時代だからこそという特殊な作りの楽しめる1点。
こういった特殊な作りであればあるほど、着ける楽しみがあるというものです。
この時代ならではのらしさが光る
ちょうどこの時計が作られていた時代が、本格的に腕時計としての形が変わり始める頃で、本当に面白いデザインが多く生まれた時代。
この時計もそんな時代の真っただ中にあって、非常に個性的で魅力的なデザインであるのが特徴。
写真からでも十分にその魅力が伝わりますが、縦長でかつ横から見ると緩やかにカーブを描く曲線のケース。
その曲線を活かすべく、ラグ(バンドを留める部分の足のような箇所)を長めにとることで、時計の雰囲気がとても優雅に仕上がっています。
ケース上下の凹凸あるラインも、この時計のデザインをうまく〆る、特別さを引き出すエッセンス。
文字盤や針の作りなど、時計の顔としてのデザインも、非常に味のあるもので、とても個性的な1点になっています。
店主のワンポイントと評価
総合評価
アンティーク時計に魅力を感じて頂けたなら、それを身に着けるという意味では、こういったくらいまで攻めて頂くと「悩む」というより、楽しいという域に達します。
デジタル時計や定番のスタイルの腕時計をしても、それだけなら、より便利で頻繁に画面を見る携帯電話で時間を確認してしまうはず。
自分が見ても楽しい、人に見てもらって嬉しいという域に達すると、時計を着けるそのことが楽しみになり、腕時計をすることの楽しみを再確認していただけるはずです。
状態
文字盤に若干汚れ等がありますが、肉眼ではほとんど気にならないほどです。
またこれも厳密に見ればですが、文字盤の下側がやや左よりになっていますが、こちらも良く見ていただいてわかるかわからないかという程度です。
希少性
特殊なデザインで年々入荷しにくくなるものの1つです。
贈り物
腕時計をされていても、この手の腕時計はお持ちでないはず。
こういったスタイルはアンティークならでは、コチコチ動く手巻きという点でも、贈り物としても特別な1点になるはずです。
備考
–