アンティークの面白さを感じる1点
アンティーク腕時計と言えば、その「枯れた」古いという魅力もさることながら、その時代だからこそ作られた、特別さを味わうことができるのもまた醍醐味。
どうしてこんな形の時計があったのだろう?、そして「なぜ今こんな形のものができないのだろう?」と、そんな疑問も持たれるかもしれません。
アンティーク時代は、競争が競争を呼び、その作りは複雑怪奇に枝分かれをして進化をしていき、そしてこじんまりとまとまった現代の腕時計へと行きつく。
このグリュエンの腕時計を見てみると、その様が時代を通して伝わってくるようです。
角を立たせた味わいある作り
この腕時計の大きな特徴は、1つはその美しいローズ色という特殊な色合い。
文字盤もケースもローズ色になっていて、一般的な金・銀という色合いの腕時計とは明らかに違うもので、落ち着いた渋めの印象が伝わります。
そして一番の魅力と言えるのは、時計全体の雰囲気ですが、それを生み出しているのは、時計の色とその形。
時計の顔と言える文字盤の部分、風防(ガラス)が縦長の六角形になっていて、ケース自体の形も、それに合わせて六ケ所に角があります。
まるで車のフォルムのように、これもこだわりを感じる時計のフォルム。
ケースの形そして顔の形、ケースの色・文字盤の色、そしてそれに対比する深い色合いのブルースチールの針、アラビア数字のインデックスと、非常に見事な調和を見せていると言えるでしょう。
店主のワンポイントと評価
総合評価
せっかくのアンティーク時計を着けるなら、とことんまで遊び心を追求してみる。
これも腕時計選びの大きなポイント。
そういう意味では、この時計は非常に個性的なもので、この姿にぐっと惹かれる方なら、ぜひお勧めをさせていただきたいもの。
角の立ったクラシックカーのようなもので、個性的でかつ魅力がある腕時計です。
状態
特記事項はありません。
希少性
ローズ色かつ特殊な形ということで、比較的数としては少ない部類に入ります。
現代では個性的なものが人気のため、そういう意味では状態面も含めて珍しい部類に入ります。
贈り物
アンティークらしさを堪能できる、そんな表現がちょうど良いほど個性がある1点。
かといって派手さはなく、落ちついた上品さを持つもので、贈り物としていただいても、必ず活躍してもらえる場面が想像できる1本だと思います。
備考
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