年代を感じさせない使いやすさ
腕時計の全盛期である40年代そして50年代にかけて、数多くの腕時計のデザインを輩出したグリュエン。
そのデザイン力は時計メーカーでありながら、まるで多彩なデザインのジュエリーを作るかのよう。
時計の姿に魅了される、そして楽しめる腕時計を作ったことでも知られています。
この時計が作られたのは、時計の裏側に刻印されてるように50年代の初め。
今からすでに70年以上が経っていますが、そう思わせない現代での使い勝手の良さが見える1点。
黒と銀の上品なデザイン
黒い文字盤にシンプルな時計の顔、そして品質にこだわるように、金無垢のケースである点もお勧めしたい見どころ。
時計の上下には、まるでリボンが結んであるように、ちょっとしたデザインが組み込まれているのも、グリュエンらしいデザインへのこだわり。
さらに時計には当時のバンドが状態よく残っていて、この時計に合った、そして当時のバンドとの組み合わせも楽しんでいただけるのが面白いところです。
どなたが選んだのかは、今となっては知る由もありませんが、1952年のクリスマス。
大切な方に贈られたことが、ケースの裏側に刻印されていて、それもまた趣き深いものです。
バンドと時計の組み合わせも合わせて、贈られた方のセンスも感じることができる1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
シンプルなデザインですが、黒い文字盤に銀色という、色の組み合わせとしては非常に映えるもの。
上品でありながら、しっかりと締めるところは締め、キリっとした印象深いデザインに仕上がっています。
説明の中でも書かせていただいていますが、当時のバンドではありますが、よほど考えて組み合わせられたものでしょう。
本当にこの時計との相性が良く、時計のデザイン性、そしてその価値自体を高めているほどです。
状態
使用による軽い傷などはあります。
希少性
年代的に珍しさという点では評価は落としますが、時計の状態の良さそしてバンドとの組み合わせという点では、同じものはなかなかありません。
贈り物
デザイン的にとても使っていただきやすい腕時計だと思います。
金無垢で素材としても良く、デザインに関しては写真から伝わる通りで、上品かつセンスを感じるものです。
バンドに好みがあるかもしれませんが、紐や革バンドに交換していただくのもお勧めです。
備考
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