華やかなフランス王朝をモデルに
ルイ14世の名を冠す懐中時計と一緒に、町を歩いてみませんか?
現代でも西洋アンティークとして人気がある、フランス王朝・その当時のスタイルのアンティーク。
昔のフランス王の名前を冠したモデルが、現在のブランド・メーカー品などに見られるのは、皆様もご存じの通りです。
華やかな当時の雰囲気・スタイルをイメージして作られているものですが、実はそういった手法が、100年以上前に、すでに取り入れられていたと聞くと驚きですね?
この懐中時計は、なんと100年以上前に作られた「ルイ14世」という名のモデルの懐中時計。
当時の懐中時計としても、このような手法は非常に珍しく、懐中時計の裏蓋に「LOUIS XIV MODEL」と刻印されています。
グリュエンというメーカー製で、日本ではあまり知られていませんが、のちに40年代の腕時計のデザインを席巻する一大ブランドとなります。
この当時、すでに100年後の未来を見越すような、そんなモデルを作り出しており、その後の腕時計時代での隆盛を垣間見るような1点となっています。
イメージ通りの豪華さを備える
当時のフランスはもちろん、西洋王朝の絵画からもお分かりいただける通り、非常に優雅な時代であったことが伺えます。
この懐中時計は、そんな時代の王侯貴族のポケットに、その手のひらに握られていたことが想像できる、そんな豪華な作りを持っているのが特徴です。
他の懐中時計をご覧になられていれば、すぐに違いがお分かりいただけるはず。
時計全体に、統一された豪華なデザイン・装飾、そして金色という、明らかなるコンセプト。
時計の顔である文字盤自体も、ただの文字盤にあらず、上品なローマ数字に金色。
さらに背景には立体的で豪華な装飾が施してあるという、細かな点までも豪華に仕上げられているところ。
時計のケースの美しさもまた、文字盤と同様に抜かりが無く、懐中時計を吊り下げる輪の部分、そしてケースの表側・裏側の枠の部分と装飾が入っていて、とても綺麗なデザインに仕上げられています。
店主のワンポイントと評価
総合評価
この当時の懐中時計の中でも、非常に優れたデザインを持つ1点。
装飾・デザインに優れ、外観としての状態も非常に良い、特別な1点です。
当時としては、当たり前であった定番のスタイルとは大きく違い、他のメーカーによる装飾のある懐中時計とも一線を画したデザイン。
そこに「ルイ14世モデル」という名前まで揃ったとなれば、現代であれば、この手法で多くの方が手にしたであろうと思われるような、デザイン・名前・作りに焦点を当てた素晴らしい作品と言えるものでしょう。
ルイ14世という名前だけに目が行きますが、時計のデザインとして非常に素晴らしいもので、他の懐中時計とは明らかに違う作りに惹かれる1点かと思います。
状態
ケースの内蓋に1か所丸いシルバー色になっている箇所があり、外蓋の内側は金の部分が摩耗して下地が見えています。
文字盤は非常に良い状態ですが、拡大するとごく軽い傷や劣化の有る部分があります。
希少性
元々の数も少なく、ケース内側に摩耗は見られるものの、ここまで状態の良いものは希少です。
贈り物
いかにもという、どこにでもある懐中時計とは違い、その名前にしてもデザインにしても、同じものをあまり見ない1点です。
贈り物としても非常にお勧めの1点です。
備考
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