エルジン銀無垢アンティーク懐中時計金彩文字盤と装飾ケース【1909年製】

上品な華やかさが光る

ピリリっと小気味の良い山椒のような、しっかりとした特徴と個性を備えたアンティークらしい、アンティークならではといった懐中時計です。
特に「手に入れて楽しい時計」という要素を併せ持っているもので、持って良しそして見ていても楽しい。
時間を見ることが楽しくなる時計だと言えるでしょう。

近年は入手が難しくなっている、装飾が入った銀のケースというところも希少なもの。
細やかな仕事が見て取れるもので、ケースの表裏に描かれた模様が一つの見どころ。
花や葉の色を表現するために、イエロー・ローズ・グリーンという色の違うゴールドが使用されているところがアンティークらしく華やかです。
ケースの周りそして側面にも、細かな細工が施されていて、ふちには小さなドット模様、そして側面にはコインエッジが切ってあり、小さい時計ながらもとても凝った作りになっています。

また文字盤の装飾や美しい作りの針もまた、とても印象的なものです。
イエローの星模様にやや薄い銀と金の中間色のような立体感あるドット装飾。
写真ではお分かりいただきにくいのですが、それらの装飾の内側は、文字盤の下地の色が少し変えられていて、薄く淡い青紫のような地色になっているのもとても魅力的です。

机の上に置いていただくと、銀特有の渋みのある光沢や陰影も楽しめるもので、時計全体の印象として、とても落ち着いた上品さを持ったものです。
装飾の綺麗な懐中時計を探しているけれども、金側だとちょっと使いづらい・銀の落ち着いた雰囲気のものが良いという方には特にお勧めできる１点です。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

鈍く輝く懐中時計を胸に、そしておもむろに引き出して時間を眺める。
書斎でゆっくりしている時にも、通勤電車の中でも、ついつい時計を見てしまう余裕と、見る楽しみを与えてくれるもの。
懐中時計の魅力が、心のゆとりを生み出してくれるものでもあります。
銀素材のすっきりとしたデザインのケースで、内側の装飾のある文字盤も感覚的にとてもシャープな印象のあるもので、銀素材に良く合っています。

状態　A+

特記事項はありません。

希少性　A+

近年特に珍しくなっているタイプのケースで、この時計の特徴の組み合わせでは入荷が難しいものです。

贈り物　A+

綺麗な銀時計であり、アンティークならではの特徴を十二分に備えた特別品。
贈り物としてお勧めできないはずがないという、デザイン・状態面ともに良いものです。