スイスの高級宝飾メーカー・ショパール
高級宝飾時計メーカーとして、その名を知られるショパール。
その歴史を遡るとなんと1860年という、時計メーカーの中でも特に歴史の古いメーカーの1つであることがわかります。
各メーカーがその技術で競い合っていた時代にあって、数多くの賞を受賞したことで、欧州では早くから人気を博した一流メーカー。
この懐中時計の名前であるL.U.Cという名前は、現在のショパールの機械名などで見ることができますが、実は創業者のルイス・ユリス・ショパール(Louis-Ulysse Chopard)のその頭文字を並べたもの。
現在販売されている時計には、「Chopard」の文字が並びますが、LUCこれがアンティーク時代のショパールの名前です。
現在の優雅なスタイルを得意とするショパールも、創業当時は懐中時計の時代。
「時計を見る」という本質を求めながら、見えないところではありますが、機械の美しさにもこだわりを尽くしたブランドとしても知られています。
ショパールの希少な百年もの
この懐中時計が作られていた時代は、懐中時計時代の真っただ中。
ショパールもちょうど初代創業者から二代目に移り変わる時代のもので、メーカーからも時代的にも、非常に希少な1点。
100年前という当時の、懐中時計の優雅さや重厚さをしっかりと伝えるその姿。
銀無垢のケースではありますが、表面をローズゴールドで覆うことで、銀時計のその風合いとローズゴールドの美しい色のコントラストが良く出ています。
またこのようにすることで、銀特有の黒ずみが表面化しにくいのも大きな特徴。
ケースの裏側にも細やかな装飾が施されていて、これは見ていても感動を覚えるほどの細やかさ。
これもまた、このような仕上げにすることで、銀特有の黒ずみがわかりづらくなる、かつその色味が重厚さを与えるということで、このような作りにされたものでしょう。
また針の形にも少し工夫を凝らしてあり、この針の色もローズゴールドというこだわり。
懐中時計の「時刻を見る」という本質を保ちながら、そこに一流メーカーとしてのこだわりを差し込んだ、とても雰囲気ある1点と言えるでしょう。
店主のワンポイントと評価
総合評価
この時代の定番の姿ではありますが、針の形やケースの色など、ちょっとしたこだわりが良く表れています。
現在のショパールからは考えられないような時計ではありますが、この時代の時計といえば懐中時計。
現行品の新しい腕時計をお持ちの方にとっては、コチコチと大きな音を立てて動く、懐中時計を使うことで感じる「新鮮な衝撃」。
あなただけしか知らない、ショパールの持つ歴史ある一面。
LUCというその名がショパールのものであることなど、持っていただくことで話の広がる、趣味を楽しんでいただける1点でしょう。
状態
軽い傷はありますが、年代やメーカーを考えれば、これ以上を望むことができないほど、良い状態であると言えるでしょう。
希少性
元々出回る数自体が少ないショパールの懐中時計ということや、状態からもとても希少な1点です。
文字盤・ケース・機械にLUCのマークが刻印されています。
贈り物
ショパールがお好きな方には、とても良い贈り物になる1点でしょう。
現在販売されている腕時計とは、一線を画すまるでアンティークの美術品。
腕時計しかされていない方にとっては、とても新鮮に感じていただける贈り物になるはずです。
備考
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