商品のご紹介
この懐中時計をご覧いただいて、「これは珍しいな」と思っていただいた方なら、きっとすでに懐中時計をお持ちの方、懐中時計をしばらくお探しになられている方ではないでしょうか。
ほんのりと桜色がかった文字盤の回り、そしてゴールドの光沢あるローマ数字のインデックス。
黒とゴールドの組み合わせは、高級感を演出する定番の色使いですが、このように桜色とゴールドの色の組み合わせも、とても高級感あふれる組み合わせです。
ただ一般的な色の組み合わせではないため、アンティーク時計であっても、現行品の時計であっても非常に珍しいもので、このような時計が状態良く出回る、探されている方の目に留まること自体がほとんどないという希少な品です。
時代的にいわゆる腕時計世代の懐中時計で、アンティークな懐中時計というよりも、レトロ感のある雰囲気になっているのが大きな特徴。
1900年頃の懐中時計全盛期よりも、機械はさらに薄くなり、文字盤の素材も陶器から金属へ。
回顧されるような作りの良さがアンティークにはありますが、この時計のように、懐中時計に色を組み合わせるということができるようになるという、時代が進むことでのメリットも、古い時計を手に入れる1つの楽しみです。
昔の懐中時計の定番のスタイル、やや重たい重厚感のある雰囲気から抜け出し、軽妙洒脱な新しい雰囲気を生み出す。
そして時代とともに、その新しさもその時代の古さとなり、現代から見ると大きな1つの味となってくれるのです。
作られた年代的には、腕時計へと完全に移行してしまった40年代。
腕時計を身に着けることが主流になり、懐中時計というと、懐中時計を好まれる方や記念品のような特別な品として好まれるようになっていた時代のものです。
この時計もそのような背景を受けて、時計の内側には特別な記念品として1942年にプレゼントされたことが彫られています。
(明確な意味を持たない短い文ですが、文面からは経営者の成功を祝して贈られたものだと考えられます。)
店主のワンポイントと評価
総合評価
色使いがとても珍しいもので、上品な色合いが楽しんでいただけるものです。
文字盤の色の組み合わせ、表面の光沢など、写真では完全に実物の色合いをお伝えできないのがとても残念です。
男女問わずお使いいただけるサイズですが、男性なら上品さのある時計として、女性の方なら、この桜色に魅力を感じていただける方が多いのではないでしょうか。
ほとんど見ない色合いのもので、次回入荷予定がない希少な1点です。
状態
文字盤の左端あたり、9時から10時付近にかけて、2本薄い黒い線が入っています。
実物では気にならない程度のものですが、細いひっかき傷のようなものです。
ただ全体的な状態は良く、金属製の文字盤でここまで状態が良いものであれば、気にしていただく点ではないものです。
希少性
この時計が作られた時代は完全に腕時計の時代。
懐中時計時代であれば、比較的数も作られているはずですが、腕時計全盛期だけに懐中時計が作られた数は非常に少なくなっています。
そのため、古い懐中時計とは違った意味での希少性があり、次回の入荷予定が立たない商品です。
贈り物
色合いやデザイン的に特殊なものですので、贈り物としての評価は少し下げています。
贈り物としては贈られる方がお選びになられるか、よほど好みをご存じの場合に限られます。
贈り物としてよりも、気に入っていただいた方にお使いいただくのがお勧めです。
備考
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