懐かしい「昭和」が見える
英国王室御用達のメーカー、ベンソンの懐かしい雰囲気を見せるアンティーク腕時計。
J.W.Bと略されますが、ジェームス・ウィリアム・ベンソンが正式名称。
古くは白洲次郎が愛用したブランドとして、また英国由来のブランドとして、アンティークとして人気が上昇しているブランドでもあります。
この時計が作られた「昭和」という時代は、年代によっては、昭和はほんのちょっとだけ前のように感じられませんか?
昭和レトロと言われますが、本当に大きく物事が変わった時代でもありました。
腕時計もまた、大きく形を変えたのがこの時代。
40年代の華やかなアンティークと変わって、60年・70年代は「定番」と呼ばれる、落ち着いたデザインが生まれた時代でもあります。
個性が無くなった時代ともいわれますが、それがさらに歳月を経ると、その「この当時定番」と呼ばれいていた作り自体が、「個性ある姿」と呼ばれることに気づかされるのは、さらに時代を経てからのこと。
これぞ昭和の時計
定番の丸形に真っすぐに伸びた変哲のないラグ、バー状のインデックス。
これぞ昭和の腕時計という、シンプルな作り。
奇をてらっていない、その当時に好まれたそのままの姿であり、当時は腕時計と言えば、こういうスタイルであったもの。
見る方によっては、これをとても懐かしいと感じられることでしょう。
何かを加えることではなく、金無垢の素材の良さ、飽きの来ない愛らしいデザイン。
そのままをそのままの形で楽しむ。
長い歳月の中で、人に愛される形になったデザインは、使っていてもほっとする姿をしています。
平成・令和という時代を経ると、時計はモダンな形へと大きく変わっていきます。
メタリックで角の立った完璧すぎるフォルムに、機械が生み出した寸分たがわぬステンレス加工。
誰もが身に着けているような代わり映えのしない時計よりも、こんな魅力とストーリーを秘める腕時計を楽しまれてみませんか?
店主のワンポイントと評価
総合評価
昭和のひと時代では、「時計」といえば、どれもこういった姿をしていたものです。
今の世代の方にとっては、このような時計をして、一生懸命に働かれていたお父様やご祖父様を思い出される方もいらっしゃるでしょう。
素朴さを感じる作りですが、その内に秘めた力があるような、飽きのこない良い作りの腕時計です。
状態
写真でご確認いただけますが、文字盤に少し経年変化と傷がある箇所があります。
肉眼では5時と7時の間の筋は見えますが、あまり気にならない程度のものです。
希少性
年代的にベンソンの時計自体が珍しく、金無垢で状態の良いものとなると、条件としても難しいものです。
贈り物
英国御用達のブランドであるベンソンのアンティーク。
金無垢の素材としても良いものであり、デザインとしても現代から見ると、素朴ながらとても魅力のあるものです。
贈り物としてもとてもお勧めできるものですが、わずかに文字盤に傷・経年変化がありますので、その点をどう取られるかでしょう。
備考