ロンジンの歴史と特徴


エレガントな雰囲気を纏う、アンティーク時計を牽引した時計界の先導者。

ロンジンの歴史とご紹介

ロンジンの設立は1832年までさかのぼる、現存する時計メーカーの中でも特に古い歴史を持つ老舗です。
時計のメッカであるスイスでも非常に歴史の古い時計メーカーで、ロンジン社のために列車の駅ができ、ロンジン社のために道が整備されたというほどの銘ブランド。
古くから、高級で精度の高い時計を製造しているメーカーとして有名で、時計の博覧会でも数々の賞を受賞し、懐中時計の裏蓋には、受賞歴のマークが刻印されていることがよくあります。
1900年前後には北極海探検など厳しい環境で活躍する冒険家を支える、精密な時計としても愛用されていました。
その名がさらに高まったのは、1927年の大西洋無着陸横断飛行を成功させたリンドバーグの依頼により製作されたパイロット時計。
このデザインが一世を風靡し、ロンジンの名はさらに広く知れ渡りました。

その後も現在に至るまで、オリンピックなどの世界スポーツの公式時計として採用され、一流ブランドとしての名を磐石のものとしています。
一流メーカーでありながら、1900年代中頃まで非常に珍しい型・デザインの時計を多数世に送り出しており、そういった挑戦する姿勢のブランドに今でもファンが多いのもうなずけます。

 

 

印刷物・広告に見る時計の変遷

 

 

アンティークロンジンのお勧めポイント

アンティークロンジンのお勧めポイントは、やはり何と言っても、知れば知るほど深みにはまってしまうという、時計メーカーとしての奥深さと、アンティーク時計の中では抜群の信頼感と安定感です。
深みにはまってしまうのは、このメーカーが非常に長い歴史を持つことはもちろんですが、その長い歴史のすべてに足跡を残すように、それぞれの年代で、それぞれの年代ならではの時計を作り上げていたこと。

懐中時計時代では、古くは定番の白い陶製の文字盤に青いブルースチールの針という時計から、信頼性の証でもある鉄道時計、そして数は少なく希少ながら、これはすごいと驚嘆するような金や宝石を鏤めた宝飾時計、装飾が素晴らしい美術品のような時計、そしてマニアに人気のクロノグラフまで幅広くあります。
そしてさらには、品揃えが幅広いだけではなく、それぞれの時計がしっかりと作り込まれたものが多く、大手メーカーにしては珍しく、1つひとつを特別に作り上げた博物館に置けるような品があるのも大きな人気になっている理由の1つです。
良い懐中時計に出会えば、それこそさらに最高の1品を探してしまいたくなるほど、良いものは良い・究められる面白さがあり、それがロンジンというメーカーに引き寄せられる理由であり、魅せられる点でもあるでしょう。

またシンプルな懐中時計であっても、機械の作りも良く、信頼性があるのも人気を支えている大きな理由。
ロンジンから入れば間違いないという、アンティーク時計を始められる方にもお勧めしたいメーカーでもあります。

 

【 ロンジンの古い懐中時計の内蓋にみられるロンジン社の博覧会受賞歴 】

ロンジンの受賞歴の刻印

※ご注意
オークションなどの販売では、時計自体が受賞したように書かれているものもありますが、ロンジンの受賞であって、刻印が施されている時計自体が受賞しているわけではありません。

 

腕時計時代になってからも、それぞれの時代で面白い時計・趣きのある時計が非常に多く揃っていることも、懐中時計そして腕時計と合わせてロンジンで集めたいと思える魅力があり、それもアンティーク時計として人気のある理由でもあり、好きなものを集め続けられるという長く付き合えるメーカーだと言えます。

古くは1910年前後の懐中時計の作りを受け継ぐ初期の腕時計、そしてそれを年代とともに進化させた特別な形のもの、そして時代背景を映し出すような軍用時計、40年代に入ると特別なスタイルを持つフォーマルな腕時計など、腕時計を集めるだけでも、本当にたくさんの選択肢があります。
懐中時計と同じで、選択肢が多いからといって、それぞれが平凡なものではなく、とても洗練されたものであったり、特別なものであったりとついつい欲しくなってしまうほどです。

現在ではオメガやロレックスなどのほうが圧倒的に有名ですが、昔は年配の方ほどロンジンの知名度が高く、特にアンティーク時計を好きな方が好んで集めるメーカーでもあり、現在でも人気のメーカーです。
ロンジンのアンティークは、現在の私たちから見てもデザインが非常に洗練されていたことから、無難なデザインが多いオメガやロレックスでは満たされないものを求めてロンジンというブランドを知る方も多いようです。

近年は非常におとなしい一般的なデザインが多く、往年のファンをがっかりさせていましたが、復刻版が発売されるなど、ロンジンというブランドが見直されつつあります。
ロンジンを身に着けていることで、見る人が見れば、「この人は違いのわかる人」と思われる理由はこういったところからです。

 

 

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参考記事とリンク

ロンジン社のホームページ <公式英語版
現存するスイスのロンジン社。日本語でもホームページが提供されています。
現行商品の紹介を主に、過去の歴史やスイスのロンジン博物館の内部をインターネット上で見ることができます。

時計ファンのロンジンのページ
昔のロンジンの広告を見ることができます。

ウィキペディアのロンジンのページ
ロンジン社の歴史などの詳細が順を追って紹介されています。

 
 

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