シーマ(タバン)の歴史と特徴
世界への展開を図り、日本の時計の基礎ともなったスイスの雄。
シーマの歴史とご紹介
シーマは1862年に設立された、非常に歴史の古いスイスのブランドです。
設立当初はTAVANNESという地にあったことから、TAVANNES(タバン)が主なブランド名として使われていましたが、その後新たなブランドとして、名前の由来をフランス語のCIME(頂点)から捩りCYMAとし、その名の通り頂点を目指すことになります。
大きな変革が起こるのは、工場をスイスの時計生産の本場に移してから。
新しい機械などを導入し、生産数を飛躍的に伸ばし、1900年初頭には販売先を極東・アジアにまで伸ばします。
その後、1923年にはスイスで最も大きな時計メーカーまでに成長。
TAVANNES-CYMAと社名を変更し、他社への機械の提供なども始めます。
防水機構・自動巻きなども時代に先駆けて手がけ、主要なスイス時計メーカーの1つとして生産を続けますが、時代がデジタル時計へと移り変わるまさにその頃、1966年にその約100年に及ぶ歴史の幕を閉じることになります。
現在でもブランド名だけは存続していますが、残念ながらアンティークのシーマ・タバンとは繋がりがありません。
印刷物・広告に見る時計の変遷
アンティークシーマ・タバンのお勧めポイント
アジアにもマーケットを伸ばしていたことから、比較的日本のアンティーク懐中時計でも見られるメーカーです。
CYMAやTAVANNES、またその両者を合わせたTACY WATCH(TAVANNES-CYMAを合わせた名前)などのブランドとしても見ることができます。
全体的に比較的おとなしめのデザインですが、1920~1940年頃のミリタリータイプの懐中時計・腕時計に非常に味のあるものがあります。
時計の機械の供給元として大手であったため、多くのブランド時計の機械としてもシーマ製の機械が採用されていました。
古くは時計メーカーであったメーカーへの機械の提供や、現代にも残る有名な高級ブランド時計の機械部分を担っていたことから、表に名前は出ていないながらも、シーマの機械を採用していたものがたくさんあります。
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参考記事とリンク
■ シーマ社のホームページ <公式英語版>
現存するスイスのシーマ社。
日本語版のホームページはありませんが、英語での歴史の説明や現行品の商品紹介が掲載されています。
■ 時計ファンのシーマのページ
昔のシーマおよびタバンの広告を見ることができます。
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