チェーンのお手入れ


貴金属と同じですが、古いものであるだけにちょっとした注意も必要です。

普段のお手入れ

チェーンも使っていると、指輪やネックレスなどの貴金属同様、細かな傷や素材にもよりますが軽い変色が起こります。
定期的に簡単なケアやお手入れをしていただくことで、ご購入いただいた時のような光沢や輝きを取り戻すことができます。

毎日していただくような頻度の高いお手入れは、できるだけ何もつけない布(古い要らなくなった布でかまいません)で乾拭きを行ってください。
これだけでも汚れが落ちますので、汚れによるくすみが取れ十分にきれいになります。

布をお選びいただく際は、できるだけ柔らかなものを選んでください。
素材の固いものでしっかりと擦ると、磨きではなく細かな傷を付けてしまうことになり、光沢が落ちることがあります。
少し手をかけていただくなら、研磨剤の含まれていない一般的なジュエリーケア用の布、もしくは定評のある「SELVYT社」製の布をお使いいただくのもお勧めです。

SELVYT社製の布

磨く際のご注意

ゴシゴシと力強く磨くのは避けてください。
素材にもよりますが、表面に金の施されているもの、もしくは金素材は、素材自体が柔らかく摩耗しやすいため、磨きすぎると細かな傷を増やしてしまったり、表面を削り取ってしまうことになります。

 

 

汚れやくすみが気になるときのお手入れ

研磨剤の含まれた、金属磨き専用の布をご用意いただき、チェーンを磨いてください。
乾拭きしただけでは取れにくい、汚れや細かな傷によって失われた光沢がよみがえります。
落ちない汚れやくすみがある・汚れや細かな傷が目立ってきた等、気になった時に定期的に行ってください。

 

磨き布の入手

お近くの宝石やジュエリーを扱うお店でも気軽に手に入れることができます。
百貨店や東急ハンズなどの大型店に行けば、より多くの種類の磨き布があります。

できるだけ磨きたい素材に合わせて、磨き布を購入してください。
品揃えの多いお店であれば、国内や海外製のいろいろなメーカーのものがありますが、基本的には磨きと艶出しです。
気に入ったものが見つかるまで、買い替えの都度メーカーを変えて試してみてください。
磨きや艶の出具合、銀磨きであれば黒ずみはじめるまでの期間など、商品ごとに若干違いがあります。

磨き布写真

 

ご注意

磨きの基本は「軽く磨いてあげる」ことです。
普段のお手入れと同じく、ゴシゴシと力を入れて磨くことは避けてください。

液体や粘度のある研磨剤を、自分で布染み込ませて使うタイプもありますが、研磨剤の液体や磨き残しのゴミがチェーンの隙間に残りやすいので、できるだけ専用の磨き布をお使いください。
また水につけて洗われる方がいらっしゃいますが、水を使っての洗浄は金属が錆びる原因となります。
できるだけ水を使っての洗浄は避け、水を使われる場合は、完全に水気が無くなるまで乾かすようにしてください。

 

銀無垢のチェーンについて

銀素材はチェーンの表面に、銀特有の黒ずみが出ます。
頻繁にご使用いただいている間は、服などに擦れますので、言い換えれば常時軽い磨きが掛かっているような状態ですが、使わずに置いておくと、だんだんと表面が黒ずんだようになります。
銀磨きで磨いていただくと、元の色合いと輝きを取り戻せます。

また、大きなしっかりとした太さのある輪が連なっている銀のチェーンは、ゴシゴシとしっかりと磨いていただいても大丈夫です。
材質自体は柔らかいものではありますが、手に取って十分な太さがあるものであれば、磨き布で磨いたくらいではあまり影響はありません。

銀のチェーンと磨き布

 

 

取れない傷やくすみの補修

磨いても取れない大きめの傷が付いてしまったり、取れない変色やくすみが気になる方は補修を受けてください。
サンドペーパーや研磨剤などで磨くことを勧めているサイトなどもありますが、磨く前よりさらに多くの細かな傷が残ることがあり、表面が減ったり光沢を失う原因にもなりますので、できるだけお止めください。
ただ磨くだけとはいえ、プロが使う工具や布・薬剤や順番・力加減などは真似ることができず、その仕上がりにお金をいただいているだけあって、ご自身で磨かれる場合とは大きな違いがでます。

 
 

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