ご注文の前にご一読ください
販売している時計のコンセプトや、当店のサービスなどについて、違う角度からお伝えしています。
アンティーク時計に味わいあり
アンティークの機械式時計が今またなぜ人気なのか?
なぜ全てがデジタル時計にならないのか?携帯電話で時間が見れるのになぜ時計が無くならないのか?
これらはどんなものにでも当てはまりますが、時代の流れと供に、「失われるものには価値があるから」またそこに思い入れを持たれる方が非常に多いのも理由です。
写真ひとつを取ってみてもそうですが、セピア色になった昔の写真を見て、さらに懐かしさが増すことを感じたことがありませんか?
未だにフィルム写真が好まれる方がいるのは、そこに年月でしか出すことのできない質感があるからでしょう。
未だにレコードが大切にされているのはなぜでしょう?音質だけなら、デジタル・リマスター品のほうがよっぽど良いのです。
それでも、レコード盤と再生する機械によって起こる雑音や音の歪曲、それこそがオリジナルであり歓迎されるべき誤差であり人の温かみではなかったでしょうか。
どうして未だに和紙に筆で書き物をされるのでしょうか?手焼きせんべいのような手作りが大切にされるのでしょうか?
餅つきの機械があるなら、臼や杵は要らないものではありませんか?造花が本物のようにきれいなら、生きている切花は要らないものではありませんか?
コンピューターがまったく同じ音を演奏できるなら、楽器や演奏者は要らないものではありませんか?
人は心のどこかで本物を知っている・人の温かみを感じているということではないでしょうか。
アンティーク時計は機械式。昔の人が一つひとつ組み上げたもの、そして今でも人の手によって保守が行われているものです。
毎日毎日カリカリと手で巻き上げるリューズの音。カチカチと動く時計の鼓動。
毎日少しだけ時間がずれてしまったりするのを直すことも、これもアンティーク時計だからこそ愉しめる至極の喜びです。
今アンティーク時計が見直されているのは、こういった人の温かみを感じるものだからでしょう。
手間をかけなくなった時代に、たっぷりと手間をかけ思いいれを感じることができるもの。
手間がかかるではなく、手間をかけることができることの喜びと楽しみ。それがアンティーク時計の魅力の1つです。
当店で扱う「アンティーク」とは?
こちらで扱わせていただく商品は、50年・100年を経ているアンティークです。
その長い年月にわたり良く使い込まれているものもあれば、大切にしまわれていて比較的状態の良いものもあります。
頻度の多い・少ないを問わず「使われていた物」であるため、どうしても小さな傷やくぼみなどはあります。
こちらで販売させていただいている商品は、その中でもできるだけ状態の良いものを揃えていますが、それでも100年という長い年月を経ると、たとえ新品であっても、鏡面のように磨かれた時計がポケットに入れるだけで軽いすれ傷が付くように、それが1年に1度しか使わないにしても100年だと100回になるわけですから、いろいろな傷は必ずある・付き物だとご案内をしています。
例えばですが、アンティーク家具であれば、爪あとがあったり使われて角が丸くなっていたり、あるいはフライパンのこげ跡が残っていたりすることもあります。
またビンテージジーンズなどを例に取ると、ペンキ跡やこすれて穴が空いていることは、逆にデザインや味であると評価されることも多々あります。
アンティーク・ビンテージを楽しむとは、これらの前の保有者によって付けられた傷なども、生活の跡として・アンティークの味として楽しんでいただくことです。
傷や生活の跡から、これを実際に使っていた人たちの生活はどうだったのだろう?この跡はどうして付いたのだろう?それにしてもよくぞ100年も残ったものだと、その当時に思いを馳せて楽しんでいただくこともアンティークの価値です。
当店で扱わせていただく商品には、多少なりとも必ず傷や経年による劣化があります。
この点については、当店ではアンティークの味であると考えています。
目視できる大きな傷などは、できるだけ商品状態の解説などでご案内をさせていただいておりますが、ごくわずかなもの・アンティークとしてご案内するまでもないと判断させていただいた点は割愛させていただいています。
アンティークという状態をご理解ください
一般的に古物を表現するときに、「中古品」「新古品」「アンティーク」といった分け方や呼ばれ方をすることがあります。
それぞれにご説明をさせていただくと、「中古品」については、いわゆるUSED・セカンドハンドという表現をされますが、使われたことのあるものという状態です。
「新古品」とは、ほとんど使われていない状態。まるで新品であるかのような状態のものを言います。
「アンティーク」については、一般的には100年経ったものを指しますが、当店では時計は50年をもってアンティークと定義させていただいています。使われていたものですが、時代を感じさせてくれる・経た年数だけの価値が増すというのがアンティークです。
当店をご利用いただくお客様の中には、「新古品」いわゆるほとんど新品と同じ状態の時計をお探しのお客様もいらっしゃいますが、当店で扱うのはアンティークであって「新古品」ではありません。
50年・100年という年月を経てお客様のもとにお届けしているもので、そのため使用による傷や経年劣化が当然あります。
「新古品」という状態のものは当店にはありません。
納期は変更になることがあります
当店の商品は、入荷後すぐに掲載させていただいている等の商品を除き、安心してお買い求めいただけるよう、販売・掲載をさせていただく前にオーバーホールをさせていただいています。
商品の状態には、できるだけ万全を期していますが、それでもごくまれに、納品前のオーバーホール時に問題が見つかることもあります。
部品の交換などで対応が可能な場合は、部品の取り寄せなどで納期に変更がある場合があります。
部品の調達や修理に日数がかかる場合や、修理できない場合には、一旦ご返金をさせていただくか、こちらからご注文をキャンセルさせていただく場合がありますのでご了承ください。
お待ちいただくこともあります
商品には万全を期していますが、アンティークという商品の性質上、お届けまでお待ちいただくことがあります。
基本的に時計はオーバーホールをしてからお届けいたしますので、1ヶ月から1ヶ月半ほどお待ちいただきます。
商品として販売させていただく前に、すでに1度はオーバーホール・調整などを済ませていますが、納品前に改めて行うオーバーホールの際に、ごくまれに不具合や将来的に問題が起こると思われる点などが見つかることもあり、お届けまでにお時間をいただくこともあります。
不具合が見つかった商品については、部品の取り寄せや製作などを行い、改めてサービスを行った後に万全の状態にしてお届けいたしますが、部品の交換や製作を伴う場合は、さらに数ヶ月お待ちいただくことがあります。
お届け前の商品については、オーバーホール以上の期間がかかる場合は、お待ちいただける場合でも代金は一旦ご返金をさせていただきますし、部品の調達や製作ができない特殊な場合には、こちらからご注文をキャンセルさせていただく場合もあります。
できるだけ万全の状態で、良い商品をお届けするためでありますが、こういったお待ちいただくこともアンティークであることの楽しみの1つです。
商品をさらに良い状態・問題の無い状態でお届けするためですので、それはまるで海外旅行に行く日を心待ちにしていただくようなもの。お待ちいただく時間も楽しいものです。
昨今は何でもすぐに数日で届きますが、アンティークだからこそ・人の手によって扱われるものだからこそ手間ひまがかかるものなのです。
当店の商品はお客様を選びます
お客様がお店や商品を選ばれるように、当店の商品がお客様を選ぶことがあります。
どういうことかとご説明をしますと、先にご説明をさせていただいたとおり、商品が新品ではないアンティークであるため、新古品・新品のような状態をお求めになるお客様には向きません。
またお届けまでにお待ちをいただいたり、サービスをさせていただくのに時間がかかることもあります。
デジタル時計のように電池を入れて終わりという品物ではなく、人の手によって一つひとつ手間ひまをかけて扱われるものですので、お待ちいただけないお客様にも向きません。
また50年・100年という時代に求められていたものですので、商品によっては必ず誤差があるものですので、その誤差を楽しんでいただけないお客様にも向きません。
昔ながらの「お付き合い」を大切にします
当店は、昔ながらの人と人とのお付き合いを大切にさせていただいています。
昨今は、インターネット・ネットショップというご購入手段が増え、商品だけをお届けすれば終わりという味気ないお店も増えています。
当店もインターネットを利用した販売方法を取らせていただいてはいますが、その利便性を使わせていただくことはさせていただきながらも、基本的には売る側も人であり、お買い求めいただくお客様も人である、この人と人とのお付き合いで成り立っていると考えています。
できるだけお客様のためになるように、商品について詳しいご案内をさせていただいたり、贈り物でのご利用にはメッセージを入れさせていただく等もさせていただきますし、ご購入いただいたあともケア方法やサービスでお付き合いをさせていただいています。
ご購入をいただいて不具合などがございましたら、お気軽にお申し出ください。
またこちらのサービスに不手際があることもあるかと思いますので、お気づきの点がございましたらぜひご指摘ください。
オーストラリアの気風で、できることはできる・できないことはできないとはっきり申し上げることはありますが、ただ昔ながらの江戸っ子気質のようなもので、決してお客様に対して失礼に対応するということではありません。
あいまいなご返事をさせていただくことは、逆にご迷惑にもなりかねませんので、内容や対応についてははっきりとお伝えするという意味です。
昨今はお客様は神様であるという風潮が変に理解されていますので、当店ではお客様を神様のように扱うことはありませんが、商品・サービスを提供する側の人として、できる限りのサービスと対応をさせていただく、要らないものはお勧めしない・良い選択をしていただくためのアドバイスをさせていただく、お買い上げいただいたものと似ているものをご購入されるときはお知らせするなど、ただのネットショップで終わらない、対面販売と同じであるという気持ちで対応をさせていただいています。
詳しすぎるほどの説明をする・昭和のお隣りさんとの関係のように些細なプレゼントをお届けする。これらがアンティークの味ならぬ、当店の味だと思ってお付き合いをいただければと思います。
当店の扱う商品がアンティークなら、当店のサービスもさながらアンティーク。昔ながらに時間と手間をたっぷりかけてお届けします。
あのお店行きつけだから。あのお店のこの人に聞いてもらったら間違いないよと、お客様が常連として行きつけの居酒屋や寿司屋のように話してもらえる。
そういった身近に感じていただけるお店・御用聞きのできるお店でありたいと思っています。
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