アナログ復権宣言
デジタルの良さを知り、その上でアナログを慈しみ味わう。手間をかけることを楽しむのが新しい。
デジタルに縛られる生活に違和感がありませんか?
インターネットが普及して以来、もちろん技術や物流の進化もあり、驚くほどに「待つ」ということが無くなりました。
得られる情報もさまざま。世間で流行しているものや情報も、いたるところからすぐに流れ込んできます。
また家電製品も身に着けるものも「デジタル」ばかり。
確かに正確で緻密で迅速、結果は驚くほどに期待通りで当たり前です。
でもこんな生活が本当に楽しいと言えるのでしょうか?
電車が1分遅れたり荷物の到着が1日遅れるのも許せない、仕事をしていても何か見張られているような気がするし何故か以前よりも急かされる。
自動掃除機・自動洗濯機・食事の配達サービス。テレビも勝手に録画をしてくれていつでも見れる。
テレビの人気商品もインターネットで翌日にはお取り寄せ。
こんな便利になったのだから、以前より1日の時間が増えているはずですね?でもそれとは反対に1日がさらに忙しく短くなったように感じませんか?
生活が考えられないくらい以前より便利になった反面、すべてのことに余裕がなくなってきたように感じませんか?
手間が無くなり使える時間は増えたはず。人の暮らしや生活は豊かになるはずなのに、どこかギスギスしたように感じてしまう。
それは手間が無くなって時間が増えた分、人がしなければならいことやしたいことが増えたため。
全てが早くなり、なんでも便利になった反面、実は私たちの生活自体もそれを求められるように変わっているのです。
求めればそれを求められるのも自然の流れ。商品が明日届くとなれば、明日までに届けなければいけない側がいるのです。
自動化やデジタル化の流れの中で、手間だと考えられることはどんどん省かれていきました。
しなければならないことが減るのは良いことですが、それは裏を返せば「人ができないこと」が増えているのかもしれません。
デジタル化にはそんな一面もあるのです。
デジタル社会の流れの速さの中で、その流れの速さが窮屈になっているのかもしれません。
省略しないことが新しい。アナログが伝える人が求める本質。
人は古来から「考え作り出すこと」で変革をもたらしてきました。
でもいつしかデジタル・パソコンやインターネットというものに、しばられコントロールされるようになりました。
仕事ややらなければいけないことは迅速確実、それでいいのかもしれません。
でもプライベートな時間や私生活もデジタルにしばられた生活でいいのでしょうか?
そんな時はちょっとアナログ生活に戻ってみませんか?
生活をちょっとアナログ化するだけで、デジタルによって失われていた楽しみや時間が取り戻せることがあるのです。
例えば今流行りのお取り寄せ。テレビで見た最高級フルーツをインターネットで注文すれば明日には届く。確かに便利で素晴らしいことです。
でもちょっと待ってください。昔はテレビで見て、それを作っているところに買いに行きませんでしたか?
家族でのドライブ、道すがらいろいろな発見があったり、そこで得られる楽しみや充実感。
時間はかかってしまいますが、時間がかかることの良さを忘れていませんか?
当店のアンティーク時計を例にとれば、機械式なので毎日リューズを巻かなければいけない。
でも実は「巻かなければいけない」ではなくて、巻く楽しみがあるということなのです。
ちょっとした誤差が出ても、それは誤差が「出る」ではなくて、時間を合わせる楽しみがあるということなのです。
デジタル式の時計が当たり前の時間を出す、電波式なら時間を合わせる必要もない。
確かにこれは便利ですが、私たちからすると「手間をかける愉しみ」が省かれてしまっているように思えるのです。
時間がかかるではなくて、時間をかける良さや楽しさ。
人の手の温かみを感じられるアナログ時代に戻ってみませんか?
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