ウォルサム 14金無垢アンティーク腕時計 いぶしの灰色・寂びづくり 【1920年製】 （販売済み）

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商品のご紹介

美術そして芸術品の華と呼べるのは、金銀宝石を鏤めたような豪華絢爛なものと、そしてもう１つ、墨絵や黒茶碗などに代表されるような寂びた雰囲気を持つものも、その域を極めたものとして重宝され、とても人気があります。
この年代の時計で言えば、それこそ金銀の装飾が施された豪華な文字盤に、彫りを極めた素晴らしいような作りのケースもありますが、それはまさに前者のもの。

後者のような、侘び寂びという世界観は日本だけのものなのか。
確かに日本的ではありますが、「禅」という概念やデザインが海外で好まれるように、西洋でもそのようなものが現在好まれ、昔にもその概念に沿うような作りのものがありました。
この時計のデザインや雰囲気がまさにそうで、ただ単にその色調やデザインを見ると、とても和的であり、落ち着いた華がある時計だと言えるでしょう。

文字盤の中央の彫り、そしてそれを中心とした細やかな立体的な円模様、そしてさらに特別なのが、外側の灰色の部分。
模様と色の特殊さも目を引きますが、これは単なる絵付けのような平面的なものではなく、他の彫りの部分と同じように、それぞれの模様が立体的に作られているのです。
色味やデザインなどとても繊細で、かつどれもとても特殊な作りであり、作り手の技術が詰め込まれたもの。
見た目に華やかで手をかけたことがわかる文字盤とは対照的に、これもまた落ち着いた静けさの中に、同様にしっかりと手をかけて作りこまれたもの。
作り・色合い・状態のどれをとっても、非常に希少な１点という時計です。

独特の灰色と銀色と彫りの反射等で、写真でその色合いを伝えることが非常に難しい素材で、実物の色合いはこれは実際に見ていただかなければ伝わらないものかもしれません。
写真をおおまかに分けると２種類になりますが、直接の光りを入れている色合いが、より目視した文字盤の実物の色に近いものになります。
灰色の部分がより黒っぽく写っていますが、実物ではいぶしの銀色という色合いです。
光が直接入ればいぶし銀という色合いになり、光りが直接当たらない状態や日陰であれば黒っぽく見える素材です。

本来なら女性向けというサイズではありますが、時計のデザインの特殊性や美術性を考えると、男性にもぜひにお勧めしたい１点でもあります。
男性がご購入される場合は、少し小さめになりますので、必ずサイズをご確認ください。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

文字盤の作りとして、外側の灰色部分を除いたものなら、アンティークではないものではありません。
しかしながら、この灰色部分の作りの特殊さ、立体的に作られている手の掛けられ方は素晴らしく、この部分だけでも特筆に値するもの。
全体的にしっかりと細やかな装飾が施されているため、確かに写真で見える派手さこそありませんが、実際に手に取った時の作りの良さが感じられるのは、この時計だからこその作りの良さだと言えるでしょう。

状態　A+

若干経年による変化は出ていますが、素材を考えてこの状態であれば、これ以上は望めないほどの状態の良さです。
写真ではかなり拡大していますので、そのように見える部分はありますが、肉眼ではほとんど気にならない状態の良いものです。

希少性　A+

非常に特殊な作りのもので、かつ金時計という希少性に輪を掛ける作りです。
同じものが入荷できるかどうかは、運次第で年単位という、期間もまったくお約束できない希少なものです。

贈り物　S

見た目の派手さこそありませんが、じっくりご覧いただくと、その作りの良さが感じられる傑作。
作りの良さとアンティークらしい程よい風合い。
このような寂びた雰囲気がお好きな方なら、贈り物としては非常にお勧めできる１点です。

備考

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