グリュエンの歴史と特徴


ジュエリーを扱う宝石商の視点で、時計界を席巻した腕時計デザインの改革者。

グリュエンの歴史とご紹介

グリュエン(グルエン)は1874年、スイスから時計の機械(ムーブメント)を輸入し、それにグリュエン独自のデザイン・ケースを取り付けることから始まりました。
デザイン性の非常に高いメーカーとして知られ、1900年初頭のVeri-Thinシリーズを皮切りに、さまざまなデザイン・意匠を発表し続けました。

1935年に「カーベックス」という腕にフィットするように、ケース自体がカーブをしたデザインの腕時計を発売するに当たり、「グリュエン・カーベックス」のブランド名は全盛期を迎えました。
カーベックスの卓越したデザインは、現在でも当時の年代の映画が作られる際に、高級時計の代名詞として「グリュエンのカーベックス」という言葉が使われるほど。またカーブ・曲線を描いた時計のデザインを現在でも「カーベックスタイプ」と呼ぶほどで、当時としてはそれほどのインパクトと人気がありました。

【 独特の姿が美しいカーベックスの1つ 】
グリュエンのカーベックス

グリュエン家によって起こされた時計メーカーグリュエンは、グリュエン家が離れたのちに衰退の一途をたどり、それが原因であったかのように、時計メーカー「グリュエン」は1970年に幕を閉じました。
現在残るグリュエンはブランド名だけで、アンティークのグリュエンとは実質的な関わりがありません。

 

 

広告に見る時計の変遷

1910年代

1920年代

1930年代

1940年以降

アンティークグリュエンのお勧めポイント

意匠・デザインによって隆盛を極めたともいえるグリュエンの特徴は、その卓越、超越といっても良いほど優れたデザイン性にあります。
特にカーベックスの発表された1930~1940年代は優れたデザインのものが多く、腕時計ではさまざまな素晴らしいデザインを送り出しており、女性用はもちろんのこと、男性用でも素晴らしいデザインの時計が数多く残されています。

この時代の時計の傾向としては、男性用は比較的大人しいデザインのものが多くなっていますが、グリュエンは本当に個性の高いものが多く、上品なもの・お洒落なものから、現代からみても異端とも呼べるような特殊なデザインのものまで、集めてしまいたくなるほどの品揃えがあります。

【 奇抜さと上品さを併せ持つ時計 】
グリュエンの蜘蛛の形をした時計

女性用でも、宝石をちりばめたものから、形や特殊な装飾を施した物・色や素材なども様々な時計が数多くあります。
特にフォーマル向き、お洒落な時計では、本当にグリュエンの独壇場で、他社の追随を許しません。

日本ではあまり知名度はありませんが、個々の時計を見ていただければ、そのデザイン性・品格の違いをおわかりいただけることでしょう。
デザインを主力にしたメーカーだけあって、デザイン面では小回りの利いた素晴らしい時計が楽しめます。

 

 

グリュエンのアンティーク時計

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参考記事とリンク

時計ファンのグリュエンのページ
昔のグリュエンの広告を見ることができます。

 
 

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