なるほどと納得する特別な逸品
写真をご覧頂いただけで、説明が要らないもの。
これもそういった特別な部類に入る「逸品」といえる懐中時計です。
29石のダイヤモンドと、ルビー1石で表現されているのは小鳥と植物。
小鳥自体には、その全体にびっしりとダイヤモンドを鏤め、そして小鳥の目に特徴を付けるためにルビーを配す。
非常に凝った演出であって、これでもかというほどのこだわりが感じられる作りかと思います。
ここまでのこだわりを持って作られる懐中時計は、時計という域を超えて、美術品や創作ジュエリーといった別の次元のものと言えます。
14金無垢の時計のケースも、非常に厚みがあって素材の良さも感じられるもの。
写真をご覧頂くと、時計の表・裏側の蓋ともに、リューズ側に向かって少し出っ張りがあるのがご確認頂けるかと思います。
こういった作りができるのも、素材に十分な厚みがあって、この部分を作ろうとしなければ作れない箇所。
そういった意味では、ただ単に丸い表蓋・裏蓋とは違って、この点でもひと手間もふた手間もかけられていることが分かります。
誰もが手に入れられる品ではなく、明らかに明白に手をかけて作られた一級品。
金時計の中でもひときわその価値を感じられる作りです。
ルビーと金で彩る文字盤
この時計はケースに特徴があるのはもちろんですが、蓋を開いた時の文字盤の装飾にも注目。
非常に美しく繊細な金の装飾が施されていて、中央には青い色合いでのコントラスト。
短針・長針そして秒針までも豪華な装飾があり、1~12までの時刻の外側には小さな赤いルビーが光る。
素材にデザインに装飾に技法、当時の素晴らしさが詰め込まれています。
店主のワンポイントと評価
総合評価
ここまで良いものであれば、言葉にするまでもないものでしょう。
こだわりを尽くした懐中時計であって、ここまでの品にはなかなかお目にかかることがありません。
これぞ、という1点をお探しの方にのみお勧めしたい1点です。
状態
軽い経年変化・使用による軽度の傷などはありますが、アンティークとしては非常に状態の良いものです。
ダイヤモンドが近接して石留められているため、爪部分の摩耗などで外れやすくなることがあります。
ご使用に際しては、その点のご注意が必要なものになります。
また文字盤のルビーに関しては、業界ではルビーというのが定説ですが、割って調べることはできません。
サイズ的には宝石そのものとしての価値は無く、時計としてはルビー以外であってもその価値は変わりませんので、あくまで参考までとお考えください。
希少性
同じものが手に入らない特別品です。
贈り物
懐中時計でありながら、高級ジュエリーでもありアンティークでもある。
非常に特別な1点で、贈り物としてもお勧めできないはずがありません。
備考