カジュアルさが魅力 クセのあるオメガのアンティーク腕時計 【1935年頃】

カジュアルに楽しむクセ強めの腕時計

現代でこそ、どのメーカーも固定化された似通ったデザインの時計に、ロゴマークが違うだけ。
そんな時代になっていますが、時代をさかのぼると、どのメーカーを問わず、その時代に合った時計が作られていたのがアンティーク時代。

このオメガの腕時計もそういった時代の産物で、この時代だからこそ、という特徴を持った腕時計。
見た目にも面白さを感じるデザインですが、これがこの当時の腕時計の姿の１つ。
その時代の形が、現在からみると非常に魅力的に映ります。

それぞれのデザインや個性が、しっかりとした形として表れていて、時計としては状態面や素材も含めてクセの強い１点。
シンプルな縦長の形ではありますが、ミリタリー的な外観を持つデザインで、針の形にも特徴があります。
そして見えない部分ではありますが、このケース自体もSTAYBRITEという、ステンレスの前身で銀という素材から、クロームメッキへと変わり、そこから劣化しないステンレス系の素材へと変わっていく、そんな時代の素材でもあります。

ステンレスには硬く劣化しづらいという面がありますが、それだけに加工しづらいという一面も持ち合わせています。
この時計の場合も同様で、機械を入れると少しケースとの隙間があるため、操作時にカタカタと音がしてしまいますが、それもこの時代・素材の面白さだと言えるでしょう。
詳細は「備考欄」に動画として掲載していますので、そちらの動画をご覧頂く際にボリュームを上げてご確認ください。
ちょっとクセの強い腕時計ではありますが、それだけに「時計を飼う」ような面白さを感じて頂けるかと思います。

オメガ好きの世界を広げる

気軽に身に着けられるオメガの腕時計、確かにレトロや新しい腕時計では、そういった時計がたくさんあります。
しかしながら、オメガで「カジュアルに」特化させるとなると、途端になんだか選択肢が無くなってしまうというのは、きっと感じられたことがあるのではないでしょうか。
レトロや新しい時計にはない面白さが、一歩踏み込んだアンティークの世界、そしてさらに一歩踏み入れると、懐中時計という世界が長い歴史を持つオメガには広がっています。

店主のワンポイントと評価

総合評価　A+

作られてからすでに１００年近くが経っている腕時計で、身に着ける「１００年もの」という響きがやはり面白い。
熟成されたブランデー、何年物、そんなステータスとも呼べる、その品が経た歳月の価値。
見て着けて頂くだけでも面白いものですが、みんなが身に着けている当たり前ではないもの、そんな特別さを楽しみたい方にお勧めしたい１点です。

状態　A

商品ページにも説明をさせて頂いていますが、機械がケースの中でカタカタと若干動きます。
普段着けている際には問題はありませんが、リューズ操作の際に、ケースと機械のわずかな隙間によって起きるものです。

希少性　A+

腕時計という形になり始めた時代で、素材やデザインとしても面白い希少品です。

贈り物　A+

カタチ・デザイン・素材そしてメーカー・年代等、面白い要素が詰まっている１点です。
贈り物にも非常にお勧めできるものですが、カタツキがありますので、その点をご理解頂ける方のみにお勧めします。

備考