アンティークの面白さが見える
明らかに現代とは違うデザインに色合い、アンティークの腕時計に求められるのは、こういった条件ではないでしょうか?
現代のような当たり前の腕時計ではなく、自分だけのこだわり、そして時計を楽しむことを第一に。
携帯電話で時間が見れる時代だから、いつでも時間が分かる時代だからこそ、もっと思い入れを持って楽しんで頂くのが、新しい時代の腕時計の楽しみ方。
このロンジンの腕時計は、これから来る「腕時計全盛期」と呼ばれる時代を感じさせてくれるデザインに特徴有り。
腕時計の形時代が変わっているもので、縦長のケースの左右そして表・裏ともに緩やかなカーブを取り込んだデザイン。
風防の形も明らかに変わっていて、丸や四角といった定番ではない、ふっくらとしたカーブを描いた形になっています。
ローズ色のケースの色合いも特徴的なものですが、文字盤が2トーンカラーになっているのもお分かりいただけるかと思います。
少し後年になると丸みを帯びていきますが、文字盤自体も真っ平で平面的で、時代を感じさせる作りになっています。
ロンジンらしい挑戦する姿勢
ロンジンは、現代でこそ高級スイスメーカーの一角に過ぎなくなりましたが、その当時は業界をリードするけん引役。
現代の大手メーカーとは一線を画し、歴史や機械の良さという面を持ちながら、デザイン面でも遊びを感じさせたメーカーです。
精度で競われていた時代には機械の作りと精度で多くの受賞歴を持ちながら、デザイン面でも味のあるものが多い、コレクションという意味でも面白みを感じて頂ける老舗の1社です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
色味やデザイン的に、おっ?変わった時計だなとみてもらえる腕時計だと思います。
細身の縦長で軽いカーブ、数字の書体自体も変わっていて、懐中時計時代の名残りといった立体的なインデックスと、個性的なところが面白い1点です。
この時代の中では、しっかりとした長さもあってアンティークの中ではサイズ感もあって存在感もあります。
状態
若干軽めの経年変化が文字盤に見て取れますが、写真でここまで拡大してのもので、実物ではほとんど気にならない程度ではないかと思います。
実際に着けた感じでご覧頂くのが難しいのですが、これだけの年月が経過しておきながらのこの状態、なかなかの貴重品です。
希少性
年代的なこともあって珍しい部類になります。
贈り物
若干経年変化が出ていますので、贈り物という点ではご理解のある方にお勧めします。
備考