繊細で美しい自身を彩る装飾品
豪華な宝飾品であるとともに、時計でもあるということ。
その昔の時計の価値は、誰でも気軽に持てるものではなかったところから、時間を見るという実用面から、さらに「持つ人のステータス」を表すモノへと深化していきます。
それを突き詰めていくとどこにたどり着くのか、それが豊かさや美しさの象徴である「ジュエリー」との融合。
宝飾品・ジュエリーに使われているその手法を時計に取り入れて、時計自体をジュエリーとして完成させてしまう。
ジュエリーの技術が最高に達した時代に存在したその時に、高級品として使われていた時計が融合される。
この懐中時計は、そんな時代の賜物で、当時の技術が光るとても小さな懐中時計に、当時の技法が光る美しい装飾が施された、時計というよりは高級ジュエリーという認識が当てはまるような1品。
この時代に作られるべくして作られた、懐中時計全盛期の逸品といえるでしょう。
美しい金時計にダイヤモンド・真珠の装飾
ロンジンという当時の時計の技術力でいえば、群を抜いて支持を集めていたスイスの老舗メーカー。
時計の素材は18金と豪華な金無垢製で、ケースの裏面には全面にこれでもかというほどの非常に繊細な装飾が施され、銀色の部分には非常に細かいジュエリーの技法であるミル打ち。
1ミリの中に3つほどのミル打ちが施されていて、その繊細さにも驚くばかり。
そして蔦状の植物が描かれていますが、その中には小さなダイヤモンドが鏤められていて、その数はなんと36個。
時計に合わせられているのは、9つの真珠が施されたフルール・ド・リスの形の10金のピン。
こちらは非常に細やかな凹凸のあるゴールドナゲットのような表面で、時計と合わせた時に時計を牽引するかのような力強いデザイン。
(フルール・ド・リスは、このピンの形のことで、西洋アンティーク、また現代でもヨーロッパを中心に国旗・州旗・西洋の家紋など様々な場所に使われています。)
時計の顔である文字盤を前にして取り付ける、または時計の美しい装飾面を合わせて見せる、そんな使い方にも楽しみある組み合わせです。
店主のワンポイントと評価
総合評価
アンティーク時計の面白さ楽しさ、そして特別さは、一人ひとりにとって違うということ、そしてこれはそれを如実に表した1点。
時計を見るという実用面ではなく、それを装飾品として使うことができた、そんな選ばれた人たちだけにできた豪華な遊び。
技術力の象徴である非常に小さなサイズの懐中時計に、豪華な装飾と素材を合わせて。
サイズとして非常に小さなものですので、ブローチとして着けて頂くのも良し、ラペルピンとして見せるも良し。
まさに貴方だけの特別な1点になってくれるものだと思います。
状態
特記事項はありません。
希少性
サイズをご覧頂くと、その装飾の細やかさがさらに良くお変わり頂けるかと思います。
素材としても時計に施されて技法にしても、特別なものでなかなか同じものはありません。
贈り物
持つ方・使う方を選ぶものですが、こんな豪華な装飾品が胸に襟に着けているだけで楽しくなるものだと思います。
ちらっと裏返せばそこには時計が、なんてお洒落な楽しみ方ではないでしょうか。
備考
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