明治時代の粋な腕時計
まるで腕に懐中時計を着けるように、そんな楽しい姿が楽しめるウォルサムのアンティーク腕時計。
ちょうど時代的に、懐中時計から腕時計へと移り変わり始める初期頃で、時計自体も大きく変わった「モダン」という時代にふさわしい時代。
明治モダン、新しくもありそして古くもあり、そんな穏やかな時代が伝わってくるような雰囲気を持っています。
同時代の形の似ている腕時計もこちらで取り扱わせて頂いていますが、この時計の面白いところは、懐中時計ならではの時計から飛び出しているリューズと吊り下げる筒の部分。
明らかに腕時計ではない懐中時計のリューズが付いていて、そして吊り下げる輪が付いているところも面白いと思われませんか?
確かに「常識」で考えれば、腕時計にこんな部分があるなんて、邪魔でしょうがないかもしれません。
ですがこれはアンティーク、やはりその違いを楽しむのがアンティークを楽しむという真髄。
「邪魔」ではなくて、逆に見せたくなる個性として楽しんで頂ける形だと思います。
美しい文字盤に針
時計の顔である文字盤もまた素晴らしく、数字周りに見る綺麗な金彩装飾。
そしてこれも懐中時計時代ならではで、それらの装飾との組み合わせが美しい豪華な3本の針。
白色の文字盤にインデックスの数字のスタイルも、これもアンティークならではで、現代の腕時計とは「別物」という面白さがあります。
店主のワンポイントと評価
総合評価
1つの時計としてご覧頂いても、デザインや作りとしてとても味のある1点。
ただ単に所有するだけでなく、見せて話して楽しめる、そんな見どころ満載の1本で、お持ちの腕時計コレクションに新鮮さを加えてくれるものだと思います。
昔の復刻版などが作られることもありますが、復刻できない腕時計の形という点でも、持つことに魅力を感じて頂ける1点ではないでしょうか。
バンドを取り付ける部分は、ワイヤーラグというベルトを巻き込んで留めるタイプになりますので、市販品では選択肢が非常に少なくなるものですので、オーダーメイドで着けて頂くのがお勧めです。
状態
文字盤の28分から30分にかけての目盛の外側に、短いヘアラインがあります。
その箇所の写真も掲載していますが、表蓋を閉じている状態では見えない部分です。
希少性
似ている形のものはありますが、懐中時計そのままの形でというものは時代的に少なくなっています。
贈り物
時計の顔自体としても非常に面白く、リューズ部分が特にデザインのアクセントになっていて贈り物としてお勧めです。
備考