家宝にしたい美しさを持つ懐中時計
テレビの特番などで登場する「その家に伝わるお宝」ということで、懐中時計が紹介されることも良くあります。
ただよく見る番組に登場するのは、比較的シンプルでありきたりな懐中時計ではないでしょうか?
時代も時代で、あまり日本に良い物が入っていなかった時代ということもあるのでしょう。
しかしながら、海外ではこんな豪華な懐中時計があるところにはありました。
こんな懐中時計が家宝として紹介されたら、こんな時計が書斎の上にあったなら。
そんな想像をするだけで楽しくなるような姿をした懐中時計かと思います。
特筆すべきは、やはりそのケースに施された装飾の美しさ。
家宝と呼べるのはもちろんですが、ジュエリーのような美しさをも兼ね備えたその姿。
特に3色の金をデザインを表現することに使っていること、また彫りや装飾を立体的に加えることで、美しく豪華な作りになっています。
中央にはローズゴールドの星の中にダイヤモンドを、そしてその周りには非常に細やかな装飾が施された緑の葉におそらく黄色いつぼみか実をデザインしたものかと思います。
そしてそこから左右に伸びる細やかな金の彫り、裏面にも同様に装飾が施されていて、それが全面でない・空白を残した彫りになっているのも、この時計のデザイン性の良さ。
装飾で細やかに埋め尽くして表現する美、そして平らな金の面の美しさを表現した部分、これが組み合わさって、全体としてとても綺麗なデザインに仕上がっています。
持って楽しい開けても楽しい
ケースの側面にも細やかな装飾が施されていますが、この時計はハンターケースという蓋付きのタイプ。
蓋を開けると、そこにはまた華麗な時計の顔が現れます。
金の美しい装飾が施された白色の艶のある文字盤、そして短針・長針・秒針という豪華な型をした針の組み合わせ。
見ていて飽きがこない、飾っておいても時計を開いて時間を見ても楽しんで頂ける懐中時計かと思います。
時計の内蓋には、1900年12月19日にお父様とお母さまから贈られた旨が彫られていて、時代背景もしっかりと伝わるもの。
作られてからすでに100年以上、本当の意味でのアンティーク。
デザイン的な心地よさがある特別な1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
まさに職人技という美しい技法が凝らされた、時計自体が輝くような懐中時計。
サイズ的には小ぶりなものですが、それだけにこの模様や装飾の細やかさもさらに引き立つというもの。
高級ジュエリーともいえるかもしれませんが、ここまでの作りになると美術品の部類に含めて頂きたいもの。
一見して価値が伝わるものでもあり、ご自身で楽しんで頂くことはもちろん、その次の世代にも繋いで頂きたい特別な1点です。
状態
特記事項はありません。
希少性
元々の数が少ない希少品です。
贈り物
豪華で繊細な金時計、それは見て頂くだけでも伝わる、言葉が要らない1点かと思います。
贈り物としても非常にお勧めの1点です。
備考