こだわりが伝わるアンティーク
良い品や芸術品を持った時、そして見た時に感じること。
「なるほど」という納得と「これは確かに」という、その物に対する確信と尊敬の念。
その品自体の素晴らしさもありますが、その物が伝えてくる雰囲気というのもまた、そういったことを確認できることの1つ。
この懐中時計は、これは確かに価値のあるアンティーク。
ご覧頂いた時にそして手に取って頂いた時に感じて頂ける1点かと思います。
時計にびっしりと、そう「びっしりと」という言葉がぴったりくるほど、時計全体に施された装飾の美しさ。
あぁこれは綺麗だと、率直に感じて頂けるほどの作りの良さが魅力です。
時計の両面はもちろんのこと、側面にも同じように装飾が施されていて、そのデザインが素晴らしい。
表また裏側にある盾形の装飾を、それぞれ12個の星で囲い、さらにその周りを円や綺麗なエッジの利いた装飾で囲う。
連綿と続く切れ目のない装飾は、これは価値あるアンティークだと感じて頂けるものだと思います。
開けても楽しい
この時計は、ハンターケースという蓋付きのタイプ。
リューズを押し込むと表蓋が開いて、時刻を確認できるような作りになっています。
時計の顔である文字盤ですが、この蓋を開くのも、まるで宝箱を開くようなそんな楽しみがある綺麗なデザイン。
文字盤の中央と外側にこれも繊細な金の装飾が施してあり、時計の針の形も豪華で繊細な作りのもの。
100年以上前のアンティークですが、しっかりと手間と時間を惜しみなくつぎ込んだ、そんな姿がたまらない1点です。
店主のワンポイントと評価
総合評価
時計に施された装飾は、アンティーク懐中時計の楽しみ・見どころの1つ。
アンティークという点を考えると、同じ装飾を見かけそうなものですが、それぞれがしっかりと違う個性を持つ。
デザイン自体のモチーフであったり、装飾の並べ方であったり、その繊細さであったり。
このような金時計の場合は特に、デザインにもこだわってお選び頂きたいもの。
そしてこの時計は、そんな「選ぶ」という基準をしっかりと満たしてくれるものだと思います。
時計の片面にある盾形の装飾部分に、「S」というイニシャルが彫られていますので、お名前にSが付く方には特にお勧めです。
状態
特記事項はありません。
内蓋に1890年5月8日と日付が彫られています。
希少性
金時計の非常に綺麗な装飾で、サイズとしても少し特殊な珍しいサイズです。
贈り物
驚くほどに繊細で綺麗な装飾が施された時計で、豪華な金時計でもあり、贈り物としても非常にお勧めの1点です。
備考