素朴で力強さある雰囲気の1本
こんなデザインの時計が現代にあっても、そう思えるような使い勝手の良さを感じて頂ける1本ではないでしょうか。
装飾性は無いながらも、クッション型の少し丸みを帯びたケースに、少し大きめのリューズ。
ゴシック体調の非常にシンプルですが、読みやすいはっきりとした数字。
仕上げとなっているのは、通常の針とは違った形で太めの長身と短針。
とても素朴でシンプルですが、そこにはっきりとした「腕時計」の原型ともいえる存在感があります。
100年物の腕時計
この時計が作られていた時代は、まだまだ腕時計としては初期頃のもの。
第一次大戦を境に腕時計が大きく広まっていきますが、その影響を受けたものだといえるでしょう。
ミリタリータイプの読みやすい数字、現代の腕時計と同じように、バンドを取り換える部分を備え、白色の文字盤は懐中時計時代の名残り。
ある意味で現代の腕時計と比べてもデザイン的な遜色がない、それ以上に、アンティークや古い年代ならではの作りを持つことで、新鮮さや魅力を感じて頂ける1点かと思います。
店主のワンポイントと評価
総合評価
モダンさや凝りに凝ったデザイン性、突き詰めて楽しむのも面白いものですが、アンティーク時代ならではの姿を楽しむ。
時計のらしさある作りとなると、このようなシンプルなデザインになるのではないでしょうか。
デザイン的にとてもカジュアルなスタイルで、ジーンズやジャケット等、プライベートのコーディネイトで楽しんで頂ける1本かと思います。
状態
裏蓋の角部分に2か所、摩耗した部分があります。
希少性
状態面や作りの面でも、良いものは入手が難しくなっています。
贈り物
デザイン的に個人の好みが大きく分かれるところですが、カジュアルに楽しんで頂く等、非常に使いやすい1点かと思います。
備考